アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。
今日は発音変化の中でも、なかなか厄介な「濃音化」について見ていきます。
クイズ!【먹을 것】の発音はどうなるか?
冒頭から質問です。次の韓国語の発音がどのようになるか分かりますか?
먹을 것
(食べるもの)
正解は[머글 껃]です。ポイントは【것】の子音部分【거】が、濃音の【꺼】 になることです。
カタカナ日本語で表記するなら、「モグルゴ」ではなくて、「モグルッコ」と、濁らず、濃音になります。
有声音化のルール(子音【ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅈ】は パッチム【ㄴ, ㄹ, ㅁ, ㅇ】の後に来たら、有声音化する)を考えると、 「モグルゴ」 としたいのですが、「濃音化」と言う別の音変化のルールがあるため、 「モグルゴ」 にはならないのです。
濃音化にはいろんなパターンがあるのですが、今回は濃音化の中でも用言(動詞・形容詞)の語尾変化によっておこる濃音化にだけ焦点をあててみていきます。
動詞の語尾変化による濃音化
連体形【ㄹ】の後に起こる濃音化
まず1つ目のルールは、動詞の未来連体形の語尾に関わる濃音化です。
動詞の未来連体形の語尾【-ㄹ】に続く 【ㄱ,ㄷ,ㅅ,ㅈ】は 、濃音化して【ㄲ,ㄸ,ㅆ,ㅉ】 になります。
【重要ルール】動詞の未来連体形【-ㄹ】の後の【ㄱ,ㄷ,ㅅ,ㅈ】は 【ㄲ,ㄸ,ㅆ,ㅉ】 になる。
未来連体形語尾が使われる代表的な例は以下の通りです。
-ㄹ 것(~するもの、こと)
먹을 것 [머글 껃](食べるもの)
-ㄹ 곳(~する所)
갈 곳 [갈 꼳] (行くところ)
-ㄹ 데(~する所)
갈 데 [갈 떼] (行くところ)
【-ㄹ】で始まる語尾の場合にも同じルールが適用されます。
-ㄹ 지(~かどうか)
갈 지 [갈 찌] (行くかどうか)
-ㄹ 걸 (~すればよかったのに)
갈 걸 [갈 껄](行けばよかったのに)
-ㄹ 수 (~すること)
할 수 [할 쑤] (すること)
用言の語幹【ㄴ(ㄵ), ㅁ(ㄻ)】+【ㄱ,ㄷ,ㅅ,ㅈ】に起こる濃音化
次のルールは、用言(動詞・形容詞)の語幹が【ㄴ(ㄵ), ㅁ(ㄻ)】で、その後に、【ㄱ,ㄷ,ㅅ,ㅈ】が続く場合には、 【ㄱ,ㄷ,ㅅ,ㅈ】 は、濃音化し、 【ㄲ,ㄸ,ㅆ,ㅉ】 になるというものです。
【重要ルール】動詞・形容詞の語幹【ㄴ(ㄵ), ㅁ(ㄻ)】の後の【ㄱ,ㄷ,ㅅ,ㅈ】は 【ㄲ,ㄸ,ㅆ,ㅉ】になる。
初級の文法でおなじみの【-고】(~して)、【-지 않다】(~しない)、【-자】(~しよう)などがこのルールの影響をうけます。
-고(~して)
앉고[안꼬](座って)
심고[심꼬](植えて)
-지 않다(~しない)
남지 않다[남찌 안타](残ってない)
앉지 않다[안찌 안타](座らない)
젊지 않다 [점찌 안타](若くない)
-자(~しよう)
앉자[안짜](座ろう)
신자[신짜](履こう)
濃音化は他にもたくさんルールがありますが、「なぜ有声音になって濁らないんだろう?」と思ったら、濃音化しているケースがとても多いです。
ぜひ、参考にしてください。