気になる韓国語文法  文末によく出てくる【-고요】って何?

文法・発音

アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。

最近、運営している韓国語教室の生徒さんに立て続けに質問されたのが文末によく見かける【-고요】という表現です。

確かに、韓国ネイティブの会話を聞いているとやたらと 【-고요】が出て来ます。

突き詰めてみると、 【-고요】 は、文法的にはたいしたことはなく、意味的にもたいした重要性がありません。でも、会話のスムーズさ、柔らかさを出すためには、かなり大切なのです。

そんな、不思議な 【-고요】についてみてみたいと思います。

文末によく出てくる【-고요】とは?

【-고요】 は、【-고】と【요】

会話の語尾によく出てくる【-고요】は、実はたいしたものではありません。

初級文法でおなじみの【-고】(~して)に【요】がくっついただけのものです。

나는 비빔밥을 좋아하고 냉면도 좋아해요.

(私はビビンバが好きで、冷麺も好きです)

話が続きそうな感じ&語尾をやわらげる感じを出す

例えば、上の例文の【좋아하고】でブチっと切ってしまって、締めくくりの【요】をくっつけてしまうと、次のようになります。

나는 비빔밥을 좋아하고요.

日本語訳としては「私はビビンバが好きでですね・・・」という感じです。

そのあとに、「冷麺もすきなんですよ」とか、「毎日食べるんですよ」とか、「自分でもよく作るんです」とか、何か話が続きそうな感じがありますし、実際、何らかの話が続くことが多いです。

でも、【-고요】で話が終わってしまうこともあります。

その場合には、「好きです」とキッパリ伝えるかんじではなく「好きなんですよ~」とというような柔らかさを感じます。

文末によく出てくる【-고요】の使われた方

では、具体的な使い方を見ていきます。

①「~でですねえ」というニュアンスで使う

先ほどの説明通り、【-고요】には、話がまだ続くかなあという感じを出したり、または、語尾を和らげてくれる働きがあります。

たとえば、自己紹介でこの【-고요】がよく使われます。

저는 김수현이고요. 고등학생이에요.

(私はキム・スヒョンでして、高校生です)

上の例文は、【김수현이에요. 그리고…】としてもいいのですが、【-고요】でつなげると、スムーズさ、柔らかさが増す気がします。

次の文も定番です。

아니, 아니 그게 아니고요.

(ちがう、ちがうそうじゃなくて・・・)

相手の言ったことを否定して「そうではないです」と言いたい時、【그게 아니에요】とするよりも、【그게 아니고요】にした方が、そのあとに話がまだ続きそうだなあというほのめかしも感じますし、柔らかさも出すことができます。

次の例文も、同じく「私も一度やってみようかと思ってねえ」という柔らかいニュアンスを出すことができます。

저도 한번 해볼까 하고요.

(私もちょっとやってみようかと思ってね)

②相手にいろいろ「~してね」と言いたいときに使う

ほかによく【-고요】が使われるのは、相手に「~してね」という時です。

【-세요】で終わらせてもいいはずなのに、語尾に【-고요】が使われることが多いです。

「~してください」というカチッとした感じではなく「~してくださいねえ」という柔らかい雰囲気が出るのでしょう。

항상 건강하시고요. 오

(いつもお元気でいてくださいね)

오늘도 좋은 하루 되시고요.

(今日もよい1日をお過ごしくださいね)

점심 맛있게 드시고요.

(お昼ご飯おいしく召し上がってくださいね)

③相手に対しての質問にも使う

相手への質問にも使われることがあります。

この場合にも普通のヘヨ体などより、柔らかさが出る感じというだけで、意味上は何も変化がありません。上手に使えるとネイティブっぽさが出るのだと思います。

점심은 드셨고요?

(昼ご飯召し上がられましたか?)

아버님은 잘 계시고요?

(お父様はお元気でお過ごしですか?)

④疑問詞とセットで使われることもある

同じく疑問文ですが、疑問詞と組み合わせて使われる【-고요】もよく見かけます。

例えば、次の文は【언제】(いつ)に【-고요】をくっつけていますが、意味としては、【언제예요?】と同じです。

괜찮다고 할 때는 언제고요?

(大丈夫って言ったのはいつのことよ?=大丈夫って言ったじゃない)

でも、ニュアンスとしては「一体いつ?」「いつなのよ?」という切迫感を感じます。状況によっては相手を問い詰めてる文にもなります。

次の文も【어떻게 해요?】(どうするの?)と意味は同じなのですが、「どうするのよ?」という困り具合の強さを感じることができます。

돈은 어떻게 하고요?

(お金はどうするのよ?)

注意: 【-고요】 は、【-구요】と言われることも多い

【-고요】は、会話では【-구요】と発音されていることがとても多いです。

一応、国立国語院の見解では【-고요】のみが標準語という認識のようですが、【-구요】が広く使われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

【-고요】 についてまとめるなら、

・意味的には大事な役目はあまりない

・でも、文を柔らかくスムーズにしたり、何かまだ話が続くのかなという感じを出すのに最適

・日本語に訳すなら「~でして」「~でですね」になる

・会話で頻繁に使い、韓国語ネイティブらしい感じになる

となります。

ぜひ、マスターして活用してください。

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