アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。
韓国語会話で本当によく使う単語【그나마】。とても便利なので、ついつい日本語を話していても使ってしまいたくなる単語でもあります。
今回は、この【그나마】がどのように使われるのかを見ていきたいと思います。
ネイティブがよく使う韓国語の【그나마】の意味
【그나마】は、副詞です。辞書に載っている意味は、
・それさえも
・それだけでも
・せめても
・それなりに
などいろいろですが、要するに「十分ではないけれども、最低限はまあOK」というニュアンスのある単語なのです。
ネイティブがよく使う韓国語の【그나마】の使い方
よく一緒に使われる動詞や形容詞との組み合わせを見ながら、具体的な使い方を確認しましょう。
그나마 낫다 / まだマシだ
まずは、形容詞の【낫다】との組み合わせです。【낫다】は、動詞として「治る」という意味で有名ですが、形容詞の【낫다】もあります。
形容詞の【낫다】 は「優れている」「まさる」「ましだ」という意味があり、【그나마】と一緒に使うと「それなりにまさっている」「それなりにマシだ」「まだマシだ」という意味で使うことができます。
例えば、どちらも「ベスト」ではないけれど、どちらか「ベター」なものを選んでほしい時には次のように【그나마 나은 것】(それなりにマシなもの)という表現を使えばOKです。
둘 중 그나마 나은 것을 골라주세요.
(この中でまだましなものを選んでください)
「まだマシなのでは?」という時には次のように表せます。
최저시급이 오르면 그나마 낫지 않을까?
(最低時給が上がればまだマシなのでは?)
그나마 괜찮다 / まだ良い、それなりに良い
【괜찮다】も【그나마】と相性抜群です。「それなりに良い」「まあ良い」というニュアンスを表すことができます。
지금의 상황은 그나마 괜찮은 편이다.
(今の状況はまだ良い方だ)
사이즈 맞는 가방이 별로 없는데다 그나마 괜찮은 가방 하나는 품절이네요.
(サイズがあうカバンがあまりない上に、それなりに良いカバンの1つは品切れですね)
그나마 다행이다 / せめてもの幸い
【그나마】が最も相性の良い名詞ともいえるのが【다행】(多幸、幸い)です。
日本語でも「せめてもの幸いだ」「不幸中の幸いだ」と言ったりしますが、それを韓国語で表すなら【그나마 다행이다】です。
事故が起きてしまい、車が壊れたのは「幸い」ではないけれど、けが人なかったのは「それなりにラッキー」なことです。そういう時には、次のように表現できます。
차만 부서지고 다친 사람은 없어서 그나마 다행이다.
(車だけ壊れて、けがした人がいないのは、不幸中の幸いでした)
「せめてもの救い」というニュアンスでも使うことができます。
본격적이 장마가 시작 된다는데 아침엔 비가 오지 않아서 그나마 다행이다.
(本格的な梅雨が始まったけれど、朝には雨が降らないのは、せめてもの救いです)
그나마 유일한+名詞 / せめてもの〇〇
形容詞【유일하다】(唯一だ)の連体形+名詞の形も【그나마】とよく一緒に使われます。
意味としては「唯一のせめてもの〇〇〇」となります。
【그나마 유일한 낙】(せめてもの楽しみ)、【그나마 유일한 즐거움】(せめてもの楽しみ)、【그나마 유일한 위안】(せめてもの慰め)などの表現がよく使われます。
요즘 쇼핑도 외식도 거의 못하고 집콕하니 낙이 없는데 그나마 유일한 낙은 집에서 요리해 먹는거네요.
(最近は買い物の外食もほとんどできず、家に閉じこもっているので、楽しみがないですが、せめてもの楽しみは家で料理して食べることですね)
그곳에서의 생활은 힘들었지만, 남편과 함께 할 수 있다는 것이 그나마 유일한 즐거움이었다.
(そこでの生活は大変でしたが、夫と一緒にいられることがせめてもの楽しみでした)
그나마도 / それですら
【그나마】に助詞の【도】(~も)をつけると、強調した感じになります。「それさえも」「それさえも」というニュアンスです。
작은 창문이 있지만 그나마도 옆집 담벼락과 붙어 있어 바람이 잘 통하지 않는다.
(小さな窓があるけれど、それですら隣の家の壁とくっ付いていて、風があまり通らない)
그나마도 없는 것보다는 낫겠죠.
(それですらないよりはましでしょ)
いかがでしたでしょうか?
会話で頻繁に登場しますし、本当に使いだすとやめられない便利な単語です。
ぜひ、マスターして活用してみてください。