気になる韓国語文法【이걸로】の【걸로】って何?

文法・発音

アンニョンハセヨ、韓国語好きのゆきーたです。

さらっとよく登場する【이걸로】という表現。「【걸로】って一体何ですか?」と、韓国語教室の生徒さんに聞かれます。

ということで、韓国語会話でよく耳にする【걸로】についてみていきたいと思います。

【걸로】とは?

【걸로】は、【것으로】の略語

ずばり、【걸로】は、【것으로】の略語です。

【것으로】を分解すると【것】(もの、こと)+ 助詞【-(으)로】 。とてもシンプル。

【-걸로】の【로】は「選択」を表す

では、次にこの【걸로】ってどうやって訳すの?という点を見ていきます。

【-(으)로】は、初級文法にも出てくおなじみの助詞です。手段、方法などの意味を表す「~で」、その他に「~として」といった意味で使われることが一般的です。

でも、 【걸로】の 場合は「~で」というよりも、いろいろな物の中から「○○を選ぶ」という場合の「~を」や、いろいろな選択肢から「○○にする」の「~に」のニュアンスに近い意味で使われます。

例えば、よくこのような文で使われます。

이걸로 주세요. 

(これをください)

【걸로】を【것을/걸】に置き換えても意味は通じるのですが、 助詞の【로】を使った方が、複数の選択肢から選ぶというニュアンスが出るんだそうです。

そのため、韓国語ネイティブが「これにします」「これをください」という時には、【로】で表現することがほとんどです。

【걸로】の使い方

では、具体的に使い方を見ていきましょう。 【걸로】の前にいろんな単語が入り、いろんな場面で使うことができます。

これで、それで、あれで【이걸로】 【그걸로】【저걸로】

まずはもっとも定番の表現【이, 그, 저】(これ、それ、あれ)につなげる形です。

例えば、食堂でメニューを選ぶとき日本語なら「これにします」と言いますよね。使う助詞は「に」です。韓国語ではこの「に」に当てはまる助詞として【로】が使われます。

이걸로 할래요.

(これにします)

次の文は「それをください」や「それでお願いします」というニュアンスです。

使う場面としては、店の人が「今日は〇〇〇メニューがおすすめです」といった後に「じゃあ、それでお願いします」というような感じの時です。

그걸로 주세요.

(それをください、それでお願いします)

次の文も、「あれをください」「あれでお願いします」という意味になります。

저걸로 주세요.

(あれをください)

どんなもので【어떤 걸로】

【어떤】(どんな)も 【걸로】と相性抜群です。

次の文は、「どんなもので差し上げましょうか」と訳せそうですが、「どのようにいたしましょうか」「何をさしあげましょうか」と意味でよく使われます。

어떤 걸로 드릴까요?

(どのようなものを差し上げましょうか)

코스는 어떤 걸로 해드릴까요?

(コースはどのようにいたしましょうか)

他のもので【다른 걸로】

次は形容詞の【다르다】と組み合わせて【다른 걸로】とする表現です。

こちらも「他のものを」とか「他のものに」というニュアンスで使えます。

이건 조금 매우니 매운거 못 드시는 분들은 다른 걸로 드세요.

(これは少し辛いので、辛いのが苦手な方は、他のものを召し上がってください)

나 다른 걸로 할게요.

(私は、他のものにします)

良いもので【좋은 걸로】

例えば、野菜や魚、肉など少しでも質の良いものを買いたいとき、お店の人に「良いのください」ってお願いしたりすることがありますが、そのような時には、形容詞【좋다】【걸로】と組み合わせればOKです。

제일 좋은 걸로 주세요.

(一番良いものをください)

좋은 걸로 골라보세요.

(良いものを選んでみてください)

同じもので【같은 걸로】

レストランで注文し、友達が注文したのを同じものを注文するような場面では、形容詞【같다】【걸로】 の組み合わせが使えます。

같은 걸로 주세요.

(同じものをください)

같은 걸로 할게요.

(同じものにします)

ホットで、アイスで 【따뜻한 걸로】【차가운 걸로】

飲み物、食べ物などで暖かいバージョンと、冷たいバージョンがある場合、どちらにするか聞かれることがあります。

そのような場合には、それぞれ形容詞【따뜻하다】(暖かい)、【차갑다】(冷たい)と【걸로】を組み合わせて使って、対応することができます。

따뜻한 걸로 주세요.

(暖かいもの=ホットでください)

차가운 걸로 주세요.

(冷たいもの=アイスでください)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

上にあげた例文以外にも、【걸로】が使える場面はたくさんあります。

【걸로】の正体は、 【것으로】となりとても簡単なものなのですが、日本語の助詞と少し違う使い方で登場するので、慣れるまで違和感があるかと思います。

けれど、それが韓国式、自然な韓国語です。

ぜひ、【걸로】をたくさん使って、より自然な韓国語を目指しましょう!

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