アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。
新語や流行語は、一時のブームで終わってしまうものもあれば、しっかり社会に定着するものもあります。
今回ご紹介する【필】という単語も、新語であり、ちょっと俗語っぽい感じでもありますが、本当に最近よく耳にする単語です。
どういう意味なのか、どういう使い方をするのかを見てみましょう。
ネイティブがよく使う韓国語【필】とは?
【필】は、英語の【Feel】をハングル表記した外来語です。
英語の 【Feel】を英語の辞書で調べてみると、「さわること」「感触」「感じ」「印象」「雰囲気」「センス」などの意味が出てきます。
韓国語会話で 【필】として使われる場合の意味は、「雰囲気」「感じ」が一番近いのかなと思います。
具体的な使い方を見ていきながら、意味をきちんと把握していきましょう。
ネイティブがよく使う韓国語【필】の使い方
【필】は、いくつかの特定の動詞とセットでよく使われます。代表的なものを紹介していきたいと思います。
필이 꽂히다
最近、よく耳にする表現が【필이 꽂히다】です。
動詞の【꽂히다】 は、「刺さる」という意味があるので、 【필이 꽂히다】は、「感じが刺さる」??というワケの分からない意味になってしまいます。
意訳をすると 「何か感じるものが胸にささる」 →「感じるものが胸にささる」から派生して「はまる」とか「ビビッとくる」というような意味合いで使われます。
요즘은 자전거에 필이 꽂혔다.
(最近は自転車にはまっている)
보자마자 필이 꽂혔다.
(見るやいなやビビッときた)
필이 오다
次は、【오다】とセットで使われるパターンです。
直訳では「感じが来る」になりますが、「何か感じるものがある」というニュアンスで、「予感がする」という意味合いで使われることが多いです。
이번 앨범 뭔가 될 것 같다고 필이 왔다.
(今回のアルバムは何かうまくいくという予感がした)
예고편을 봤는데 뭔가 재미있을것 같다는 필이 왔네요.
(予告編を見ましたが、何か面白そうだなあという予感がしましたね)
필이 있다
【있다】(ある)とも組み合わされることが多いです。こちらは「雰囲気がある」「感じがある」という意味になります。
너는 아무도 못 따라하는 묘한 필이 있다.
(君はだれにもまねできない不思議な雰囲気がある)
외국에 오래 살다 와서 약간 그런 필이 있는 거처럼 보이네요.
(外国で長く暮らしていたので、少しそんな感じがあるように見えます)
필이 나다
【나다】(出る)も【필】と一緒に使うことができます。
「感じが出る」→「雰囲気がする」「〇〇っぽい感じがする」という意味で使われます。
약간 일본필이 나는 메뉴도 있습니다.
(少し日本っぽい感じのメニューもあります)
일반인인데도 불구하고 마치 연예인 필이 나는 사람들도 있다.
(一般人であるにもかかわらず、まるで芸能人のような感じがする人もいます)
まとめ
私が韓国に滞在した2000年代初めにはこの【필】は、あまり聞かれませんでした。
新しい言葉だけに、俗っぽい感じもするのですが、でもニュースの記事にちらっと出てきたりもしますし、ネイティブの会話にも頻繁に出てきますし、便利な単語なんだろうなあと思います。
ぜひ、マスターして活用してみてください。