アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。
私が韓国で生活している中で、「本当に韓国の人はこの言葉をよく使うんだなあ」と感心した単語があります。それが本日紹介する【부담】です。
漢字で書くと「負担」。日本語にもある単語なので、なじみ深いのですが、日本語での会話よりも、韓国語での会話にはこの「負担」が頻繁に登場するように感じます。
そこで、今回は韓国語ネイティブが大好きな【부담】について見ていきたいと思います。
ネイティブがよく使う韓国語【부담】とは?
では、まず意味から確認です。もちろん「負担」という意味もあるのですが、それ以外にも訳し方がいろいろできます。
・負担
・重荷
・お荷物
・プレッシャー
・心配、不安
・遠慮、気兼ね
・抵抗
基本的には「負担」の意味がベースになっていますが、「心配」「不安」「抵抗」などといった意味は少し意訳したニュアンスでの意味となります。
具体的な使い方を、相性の良い動詞の組み合わせや、定番の表現を見ていきましょう。
ネイティブがよく使う韓国語【부담】の使い方
부담없이
まずは【-없이】(~なしで)との組み合わせ【부담없이】。
直訳すると「負担なしで」となりますが、「遠慮なく」「気兼ねなく」というニュアンスで使うこともできます。
부담없이 말해주세요.
(遠慮なくおっしゃってください)
他にも「気兼ねなく」「気軽に」という意味でも使うことができます。
일상 속에서 부담 없이 즐길 수 있는 와인
(日常の中で気軽に楽しめるワイン)
부담이 되다
【-이/가 되다】と組み合わせれば「負担になる」という表現を作ることができます。
こちらもいろいろなニュアンスで使えます。
例えば、下の例文では「プレッシャー」という意味合いがぴったりです。
사람들의 관심과 기대가 너에게 부담이 되지 않았으면 좋겠다.
(人の関心と期待があなたにとってプレッシャーにならなければいいですが)
次の例文は、韓国のネットで見つけた文です。直訳すると「負担にならないマニュキュアの色」となりますが、ニュアンスとしては「抵抗がない」「気にならない」「目立ちすぎない」という感じでしょうか。
중2가 해도 부담 안 될 매니큐어 색깔
(中学2年生がしてもて目立ちすぎないマニュキュアの色)
부담스럽다
「~らしい」という意味の表す接尾辞【-스럽다】をくっつけた【부답스럽다】は、「負担だ」「負担感がある」という意味の形容詞になります。
例えば、相手の行為が重荷になることってありますよね。その場合、この【부담스럽다】がよく使われます。
과도한 친절이 부담스럽다.
(行き過ぎた親切は負担になる)
부담이 가다 / 안 가다
動詞の【가다】(行く)も【부담】と相性がよい動詞です。
【부담이 가다】は直訳すると「負担が行く」になりますが、意味としては「負担になる」となり【부담이 되다】と同じです。
가격이 부담이 가다보니 자주 갈 수는 없다.
(価格が負担になってしょっちゅうは行くことはできない)
否定形の【부담이 안 가다】は、「負担にならない」となります。
이것은 많이 먹어도 좋고 속에 부담이 안 가서 너무 좋아요.
(これは、たくさん食べても、胃に負担にならずとても良いです)
부담을 가지다 / 갖다
「持つ」という意味の【가지다】【갖다】も【부담】とよく一緒に使われます。
「負担を持つ」が直訳ですが、「負担に思う」「心配する」「気にかける」といった意味で使えます。
친절하게 도와주시니까 부담을 가지지 않으셔도 됩니다.
(親切に手伝ってくださるので心配されなくても大丈夫です)
「~しないでください」という意味を表す【-지 마세요】とセットになった【부담을 갖지 마세요】は、本当によく耳にする表現です。
제 생일이라고 뭐 안 사오셔도 돼요. 부담 갖지 마세요.
(私の誕生日だといって何か買って来られなくても大丈夫です。気にかけないでください。)
부담을 느끼다
【느끼다】(感じる)を使えば、「負担を感じる」「重荷を感じる」「プレッシャーを感じる」という意味で使えます。
내가 이 역할에 부담을 느끼다 보니 긴장한 상태로 촬영을 하고 있다.
(私がこの役割にプレッシャーを感じたので、緊張状態で撮影をしている)
부담을 덜다
【덜다】は「減らす」「和らげる」という意味のある動詞で、【부담】とよく一緒に使われます。
「負担を減らす」という意味以外にも、「重荷を減らす」「心配を和らげる」「不安を和らげる」という意味で使えます。
부모님들의 마음 부담을 덜어 드리고 싶어요.
(両親の心の重荷を減らしてあげたいです)
비용 부담을 덜어 주고 싶어요.
(費用負担を減らしてあげたいです)
부담을 주다 / 드리다
【주다】(あげる、くれる)、【드리다】(さしあげる)も【부담】と使うといろいろな表現ができます。
例えば、「プレッシャーを与える」は、【부담을 주다】になります。
아이에게 부담을 주지 마세요.
(子供にプレッシャーを与えないでください)
次の文は、相手に「迷惑かけてないごめんね」的な感じでよく使われる文です。「負担をさしあげる」という表現を使うあたりが独特です。
괜히 저 때문에 부담 드리는 것 같아서 미안해요.
(無駄に私のせいで迷惑かけているようですみません)
부담 같은 것
最後は【-같은 것】(~のようなもの)も【부담】と共によく使われています。
「重荷のように思わないで」「負担のように感じないで」というニュアンスでよく使われます。
신경을 쓰시거나 마음에 부담같은 것 갖지 마세요.
(気を使われたり、重荷のように感じられたりされないでください)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本語の「負担」と全く同じように使う部分もあれば、少し違う部分もあります。
幅広く使える便利な漢字語、ぜひマスターして活用してみてください。