気になる韓国語文法【같아】と【같애】はどう違う?

文法・発音

アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。

私が教えている生徒さんからよく質問されるのが「【-것 같아】が正しいはずなのに、ドラマなどを聞いてると【-것 같애】と聞こえるんですが、どういうことでしょう?」という疑問。

確かに、そうなんです。間違いなく【같애】って発音しています。ドラマのみならず、バラエティを見ててもそうですし、実際の日常会話でも 【같애】だらけです。

ということで、今回はこの【같아】【같애】の違いを見ていきたいと思います。

【같아】と【같애】の違いって?

「標準」か「非標準」かの違い

結論から言うと、正しいのは【같아】です。これが標準語の活用です。韓国の国立国語院でもこちらを「正」としています。

でも、日本語でもありますよね「食べられる」が正しいけれど「食べれる」と使われている・・・というように標準スタイルではないけれど、日常的に使われている表現というのが。

【같애】は、まさにそれです。正しくない、標準スタイルではない、けれど、ネイティブがあたかも正しいかのように普通に使っていて、世の中に広く浸透しているものなのです。

「非標準」の表現を使うのはOK?

では、会話で 【같애】って使っていいのかというと、もちろんOKだと思います。だって、韓国語ネイティブもバンバン使ってますし。

ですが、試験の解答などに書いてしまうたぶん減点になるんだろうなあと思います。

書くときにはしっかりと正しいスペルで、話す時にはまあ少しぐらい崩してもOKというスタイルがよいのかなと思います。

他にもたくさんある 「標準」vs. 「非標準」

実はこの【같아】【같애】以外にも、本来は正しくないけれど、ネイティブの間で広く使われているという用言の活用がいくつかあります。

きっと、もっと探せばいくらでもあるのですが、ここには私が韓国滞在中に「標準」vs. 「非標準」の例としてよく耳にしたものをあげておきます。

母音【아】が【어】になる

もらう【받다】

動詞の【받다】【받아요】と活用しますよね。

タメ口で【요】を取ると【받아】です。でも、実際の会話では【받어】となっていることがとても多いです。

このように 「非標準」 スタイルはタメ口でよく見かけます。

標準 받아

非標準 받어

多い【많다】

形容詞【많다】【많어】と言われることが多いです。

標準 많아

非標準 많어

他に【바쁘다】【아프다】などの形容詞も、タメ口の時に「非標準」スタイルでよく登場します。

忙しい【바쁘다】

標準 바빠

非標準 바뻐

痛い【아프다】

標準 아파

非標準 아퍼

母音【아】が【애】になる

ほかにも母音の【아】【애】になってしまう「非標準」スタイルも多いです。

驚く【놀라다】

【놀라다】のヘヨ体は【놀라요】が正しいのに、【놀래요】【놀랬어요】と使われるケースがかなり多いです。

標準  놀랐어

非標準 놀랬어

願う【바라다】

【-기 바라다】(~することを願う)という表現でおなじみの【바라다】も母音が【래】になってしまうことが多いです。

【-기 바래요】って普通に、当たり前のように使われていますが、本当は【-기 바라요】が正解です。

標準  바라요

非標準 바래요

~のようだ【같다】

冒頭に登場した【같다】も、母音が【애】になってしまうパターンです。

標準  있을 것 같아

非標準 있을 것 같애

母音【위】が【이】や【여】になる

次は、母音の【위】が勝手に変えれれてしまう「非標準」を見ていきます。

変わる【바뀌다】

あまりに「非標準」が使われすぎていて、正しいものが一体何なのか時々分からなくなりそうになるののが【바뀌다】です。

本来は、例えば【-고】(~して)につながる場合【바뀌고】が正しいのに【바끼고】って話している人、書いている人がとても多いです。

標準  바뀌고

非標準 바끼고

ヘヨ体も【바뀌어요】が正しいのに【바껴요】をよく見かけます。

標準  바뀌었어

非標準 바꼈어

付き合う【사귀다】

【사귀다】 の場合も同じです。【사귀어요】が正しいのに【사겨요】が正しいかのように使われています。

標準  사귀었어

非標準 사겼어

母音【여】が【이】になる

つける【켜다】

私は長い間、電気をつけるの「つける」は、韓国語で【키다】とばかり思って過ごしていました。

本当に多くの韓国の人が【불을 키다】って言っていたのです。正しくは【켜다】です。

標準  불을 켜고

非標準 불을 키고

【-고】が【-구】になる

最後は、動詞にくっついて「~して」を意味する【-고】という表現。これも会話だと【-구】と言われていることが多いです。

標準  밥을 먹고

非標準 밥을 먹구

まとめ

ということで、 【같아】【같애】 は同じもの、標準か非標準化の違いのみということでした。

使い分けは?となると、会話の時は特に意識せず、書くときには正しく書くという程度で良いのかもしれません。

どこまでも、正しさを求める方は「標準」スタイルを貫いてください!

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