アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。
韓国で生活している間によく耳にした単語なのに、テキストではあまりお目にかからない単語・・・それが動詞の【쑤시다】です。
私はこの動詞を病院でよく使いました。実用性かなり高めの動詞です。
ぜひ、ご一読ください。
ネイティブがよく使う韓国語【쑤시다】とは?
動詞の【쑤시다】は、目的語を持たない自動詞でもあり、目的語を持つ他動詞でもあります。
自動詞【쑤시다】
自動詞の場合は、目的語が不要です。
・ずきずきする
・ずきずき痛む
という意味で使われます。
他動詞【쑤시다】
他動詞の場合には、「~を」にあたる目的語が必要です。
・~をつつく
・~をほじる
・~をさしこむ
という意味で使われます。
ネイティブがよく使う韓国語【쑤시다】の使い方
自動詞【쑤시다】の使い方
次は、自動詞【쑤시다】の使われ方です。使われる頻度としては圧倒的に自動詞としての【쑤시다】の方が多いです。
相性の良い名詞、副詞そして慣用表現をあげていきたいと思います。
ずきずきする、きりきりする
もっとも多く使われるのが「ずきずきする」「ずきずき痛む」という意味での使われ方です。
筋肉痛の痛みにも使いますし、風邪をひいて関節が痛い時にも使います。
頭がずきずき痛むことを表現する場合や、肩がこりすぎてずきずき痛むときにも使います。
운동을 많이 해서 몸이 쑤셔요.
(運動をたくさんしたので体がずきずきする)
온몸이 쑤시다
「ずきずきする」ものは、「体」「頭」「肩」などいろいろありますが、「全身がずきずきする」という言い方を韓国の人はよく使います。
「全身」は【온몸】。【온몸이 쑤시다】は定番表現です。
온몸이 쑤셔 일어날 수가 없어요.
(体がずきずき痛いので、起き上がれません)
삭신이 쑤시다
【삭신이 쑤시다】もおなじみの表現です。
【삭신】というのは、「体の筋肉と骨と節」を意味し、要は「全身」です。
어깨 아프고 삭신이 쑤셔.
(肩が痛くて体のふしぶしがずきずきする)
욱신욱신 쑤시다
【쑤시다】を修飾する単語にも定番単語があります。
【욱신옥신】は、「ずきずき」「ずきんずきん」という意味の副詞で、 【쑤시다】と相性抜群です。
허리랑 골반이 욱신욱신 쑤셔서 잠이 안 와요.
(腰と骨盤がずきずき痛くて、寝られません)
콕콕 쑤시다
【콕콕 】は、「ちくちく」という意味の副詞です。実際の使われ方では「きりきり」というニュアンスで使われていることが多いです。
胃などが「きりきり痛い」というようなときによく登場します。
아침마다 위가 콕콕 쑤셔서 너무 아프네요.
(毎朝、胃がキリキリ痛くてとても痛いです)
쑤시다 못해
次は、 【쑤시다】と相性の良い文法表現です。
【-다 못해】は、「あまりにも~すぎて」を意味する語尾ですが、これが 【쑤시다】とよく一緒に使われることが多いです。
온몸이 쑤시다 못해 앓아누울 지경이다.
(体中がずきずき痛くて、病気で寝込むほどだ)
うずうずする
今までは「ずきずき」「ちくちく」痛む系の表現ばかりでしたが、【쑤시다】には、ほかにも、何かを待ち焦がれて、何かが気になって、何かが楽しみで、何かをしたくて我慢できなくて「うずうずする」という意味もあります。
좀이 쑤시다
「うずうずする」というニュアンスで 【쑤시다】 を使う場合、主語には【좀】が使われることが多いです。
【좀이 쑤시다】で、慣用表現になりますが、この 【좀】 は、何かというと「虫」です。
虫が服の中に入り込んでちくちくしたり、かゆかったりすると、じっとしていられませんよね。その様子から「虫がちくちくする=うずうずする」という意味で使われているようです。
좀이 쑤셔 미치겠어.
(うずうずして気が狂いそうだ)
오금이 쑤시다
【좀】のほかに【오금】が使われることも多いです。
【오금】 を辞書で調べると「ひかがみ」と出てくるのですが、「ひかがみ」とは、「ひざの裏側のくぼんでいる所」だそうです。
ですので、【오금이 쑤시다 】で、「ひざの裏側のくぼみがうずく」となるのですが、これも「何かをしてくてじっとしていられない」状況を表す慣用句として用いられています。
가야할 곳을 가지 않으면 오금이 쑤셔서 안절부절해요.
(行かなければ行けないところに行かないと、うずうずして落ち着かない)
他動詞【쑤시다】の使い方
他動詞の場合には「ほじる」という意味で使われることが多いです。
「鼻をほじる」「耳をほじる」などに【쑤시다】が使われます。
귀 자꾸 쑤시면 안돼요.
(耳をやたらとほじってはいけません)
また、爪楊枝でほじほじする(?)動作にも【쑤시다】が使われます。
이쑤시개로 이를 쑤시다
(爪楊枝で歯をつつく)
あとがき
私は、韓国に滞在中、病院でこの【쑤시다】を何度もつかった記憶があります。
単純に【아프다】(痛い)というのではなくて、 【쑤시다】を使うとちょっと上級な韓国語にも聞こえます。
ぜひ、マスターして活用してみてください。