アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。
今回ご紹介する【부쩍】は、ハングル検定1級試験の問題でもちょこちょこ見かける単語です。
上級単語なのかもしれませんが、日常会話では本当に頻繁に登場する超便利単語です。
発音がかわいらしく「プチョ」。いろんな場面で使える「プチョ」がどんな意味でどのように使うのが見ていきたいと思います。
ネイティブがよく使う韓国語【부쩍】とは?
【부쩍】 は、副詞です。
辞書に掲載されている意味を並べてみると・・・
・めっきり
・ぐっと
・うんと
・どんどん
となります。いろいろな事象の変化の様子を表す時に使われることがとても多い単語です。
「変化の様子」を表す副詞なので、動詞も「増える、減る」「上がる、下がる」といったものとセットで使われることが多く、また「寒くなる」「暑くなる」といった気候の変化を表す際にも多く使われます。
ネイティブがよく使う韓国語【부쩍】の使い方
では、どんな動詞とセットで使われるか具体的に見ていきたいと思います。
【부쩍】+増える、減る
もっとも定番なのは「増える」「減る」という動詞です。
「増える」は、【늘어나다】【늘다】。これらの動詞と【부쩍】はセットでよく使われます。
건강식품을 찾는 사람들이 부쩍 늘어났다.
(健康食品を求める人がぐっと増えた)
주말 교통량이 부쩍 늘었다.
(週末の交通量がぐっと増えた)
「減る」は、【줄다】で表現できます。【부쩍 줄다】で「うんと減る」という意味を出すことができます。
책을 읽는 시간이 부쩍 줄었다.
(本を読む時間がうんと減った)
形容詞【많다】に変化を表す語尾【-아/어지다】(~になる)をつけた【많아지다】も使えます。
요즘 부모님이랑 함께 보내는 시간이 부쩍 많아졌다.
(最近両親と過ごす時間がうんと多くなった)
【부쩍】+上がる、下がる
「物価がぐっと上がる」「料金がぐっと上がる」という時にも【부쩍】が便利です。
動詞は【오르다】を使います。
전기 요금이 부쩍 올랐다.
(電気料金がぐっと上がった)
「視力がぐっと悪くなった」という時も【부쩍】で表現することが可能です。
この場合、「落ちる」という意味の動詞【떨어지다】が使われることが多いようです。
시력이 부쩍 떨어졌다.
(視力がぐっと落ちた=下がった)
【부쩍】+大きくなる、小さくなる
「ぐっと大きくなる」「めっきり小さくなる」なども【부쩍】を使うときれいに表現することができますあ。
아이가 부쩍 컸어요.
(子供がぐっと大きくなりました)
다이어트에 성공한 그 배우는 부쩍 작아진 얼굴 크기로 눈길을 끌었다.
(ダイエットに成功したその俳優はめっきり小さくなった顔の大きさで目を引いた)
【부쩍】+実力がつく
「ぐっと実力があがる」「うんと実力が伸びる」という時にも【부쩍】がよく登場します。
【실력이 늘어나다】(実力が伸びる)、【실력이 오르다】(実力が上がる)といった表現とセットで使われることが多いです。
수영 실력이 부쩍 늘어났다.
(水泳の実力がぐっと伸びた)
부쩍 실력이 오른 것 같아서 기분이 정말 좋네요.
(ぐっと実力が上がったようで気分が本当に良いですね)
【부쩍】+気候の変化
「めっきり暑くなる」「めっきり寒くなる」「めっきり肌寒くなる」というような気候の変化を表す時にも【부쩍】はとても便利です。
날씨가 부쩍 추워졌다.
(天気がめっきり寒くなった)
요즘 날씨가 부쩍 쌀쌀해졌습니다.
(この頃天気が、めっきり肌寒くなりました)
【부쩍】+良くなる、悪くなる
「うんと良くなる」「うんと悪くなる」も形容詞【좋다】【나쁘다】と【부쩍】を組み合わせれば表現できます。
부부는 부쩍 사이가 좋아졌다.
(夫婦はめっきり仲がよくなりました)
건강이 부쩍 나빠졌다.
(健康がうんと悪くなりました)
【부쩍】+近づく、迫る
【부쩍】は、何かの距離がぐっと近くなる、迫る感じを表す際にも使われます。
例えば、夏がどんどん近づいてきている様子を表すには次のように表現できます。
여름이 부쩍 다가왔다.
(夏がどんどん迫りました)
また、人間関係の距離がぐっと近づく、親しくなることを表す際にも使うことができます。
한 번 술자리로 부쩍 친해졌다.
(一度のお酒の席でうんと親しくなりました)
【부쩍】+パワー
最後は「変化」を表すというよりも力を一気に押し出す感じの「うんと」というニュアンスでの使い方です。
【힘을 주다】(力を入れる)という表現と組み合わされて「うんと力を入れる」という意味で使うことができます。
금융소비자 보호에 부쩍 힘을 주고 있다.
(金融消費者の保護にうんと力を入れている)
あとがき
いかがでしたでしょうか?
単純に「多くなった」「増えた」というよりもこの【부쩍】を付けると「増えた」「多くなった」の様子をよりリアルに伝えることができる感じがします。
ぜひ、マスターして活用してみてください。