アンニョンハセヨ、韓国語好きのゆきーたです。
今回は韓国語らしい表現【티나다】を紹介したいと思います。
使い出すと便利すぎてやめらない!ぐらいの重宝度高めの表現です。
ネイティブがよく使う韓国語表現【티나다】とは?
【티나다】は、本来は【티가 나다】と書くのが正しい表現です。
【티】は、名詞で、「気配」「素振り」「~くささ」といった意味がある単語です。
【나다】は、「出る」。
ですので、「ある特定の気配や、素振りや、〇〇くささが出る」という意味になります。
そこから広がり、実際の会話での使われる意味は
・~っぽさが感じられる
・目立つ
・~感がある
・ばればれだ
といったような意味でも使われます。
ネイティブがよく使う韓国語表現【티나다】の使い方
では、具体的な使い方を見ていきながら、ニュアンスをつかんでいきましょう。
【티나다】がよく使われる文型
티나요
まずは、基本のヘヨ体。
先ほども書いたように本来は【티가 나다】と書くのが正しいのですが、一般的には助詞の【가】が省略され、しかも、分かち書きもされないで書かれることが多いです。
例えば、噓をついてもバレバレな時にはこのように使えます。
거짓말을 하면 금방 티나요.
(嘘をついたらすぐにばれます)
티 안 나요. / 티 나지 않아요.
次は否定文です。自然すぎてバレないカツラについても使えます。
자연스러운 가발이라서 티가 전혀 나지 않아요.
(ナチュラルなカツラなので、全くバレません)
そのほか、何か頑張ってやってみたけど目立った効果がなかったという時に使われることも多いです。
다이어트 해도 티 안 나요.
(ダイエットしても結果が目立ちません=効果が感じられません)
티나게
【用言の語幹+게】は、「~するように」という意味になりますが、こちらも【티나다】と相性抜群です。
「目立つように」「わざとらしく」「あからさまに」というニュアンスで使えます。
티나게 아부하는 사람
(あからさまにこびへつらう人)
티나지 않게
「~しないように」という意味を表す【用言の語幹+지 않게】 も【티나다】とよく一緒に使われます。
「目立たないように」「ひそかに」「ばれないように」というニュアンスで使えます。
티나지 않게 노력을 했다.
(ひそかに努力をしました)
티나지 않도록
【用言の語幹+지 않도록】も「~しないように」という意味を表す表現ですが、こちらも 【티나다】 と仲良しです。
「目立たないように」「ばれないように」という感じです。
ある俳優さんが賞を受賞しこんなコメントを言ってました。
부족한 저를 뽑아주셔서 정말 감사드리고, 부족한 티나지 않도록 열심히 하겠다.
(不足した私を選んでいただき本当に感謝し、不足していることが際立たないように一生懸命頑張ります)
티나는+名詞
連体形でもよく使われます。
「目立つ〇〇」「あからさまな〇〇」「ばればれな〇〇」というような意味で使います。
주부도 ‘티나는 일’을 하고 싶습니다.
(主婦も「目立つ仕事」がしたいです)
티나지 않는+名詞 / 티 안 나는+名詞
連体形の否定文は「目立たない〇〇」「ばれない〇〇」「自然な〇〇」というニュアンスで使うことができます。
티 나지 않는 코 성형
(ばれない鼻の整形)
티 안 나는 여성가발
(ばれない女性カツラ)
いろんな【티】
【티】の前にいろんな名詞や形容詞をつけて特定の 「気配」「素振り」「~くささ」の意味を出すことができます。
基本的にどんな名詞や形容詞にもつけることができますが、よく使われるものをいくつか例示していきたいと思います。
수술티
美容整形大国の韓国ならでは?かもしれませんが【수술티】はおなじみです。
「手術をした痕跡」「手術した感じ」というニュアンスでしょうか。
수술티가 전혀 나지 않았어요.
(手術した感じが全然出ませんでした)
촌티 /시골티
【촌】も【시골】も「田舎」を意味します。ですので、 【촌티】【시골티】は、「田舎臭さ」という意味で使うことができ、こちらもおなじみの表現です。
촌티 벗고 완벽 변신
(田舎臭さをすて完全に変身)
【팍팍】という副詞は擬音語で「ぷすぷす」「ぷっぷっ」という感じを出します。【티나다】とよく一緒につかわれ「〇〇くささをぷんぷんさせて」という意味を表現することができます。
시골티 팍팍 내면서 서울 구경을 했어요.
(田舎臭さをぷんぷんさせながらソウル見物をしました)
막내티
【막내】(末っ子)に【티】をつけた【막내티】は、「末っ子らしさ」という感じで使うことができます。
【줄줄】も擬音語で、「ざあざあ」「だらだら」「だくだく」という意味を出します。 【티나다】を一緒に使われると、「〇〇感がたくさん出ている」感じを表すことができます。
막내라 그런지 막내티가 줄줄한다.
(末っ子なだからなのか、いかもも末っ子らしい感じがすごいします)
낡은 티
形容詞の【낡다】を 【티】とくっつけると(形容詞の場合には連体形にしてつなげます)、「古臭さ」という意味で使えます。
겉으로 보면 안 낡아 보이는데 안에 들어가면 낡은 티 팍팍 난다.
(外からは古く見えませんが、中に入ると古臭さがぷんぷんします)
오래된 티
形容詞【오래되다】も 【낡다】とほぼ同じです。「古臭さ」と意味で使います。
외관은 오래된 티가 나는데 내부는 완전 딴판이에요.
(外観は古臭さがあるけれど、内部な完全に正反対です)
젊은 티
形容詞【젊다】(若い)+【티】は、「若々しさ」という感じです。
점원은 아직 젊은 티가 나는 여자였다.
(店員はまだ若々しさが感じられる女性だった)
귀한 티
形容詞【귀하다】(尊い、高い)+【티】は、「高級感」という意味合いでよく使われます。
귀한 티가 팍팍 납니다.
(高級感をぷんぷん醸し出しています)
싼 티
形容詞【싸다】(安い)+【티】は、「安っぽさ」となります。
저렴하지만 너무 싼 티 나지 않고 예쁜 것들이 많았어요.
(リーズナブルだけれども、安っぽさがなくかわいいものがたくさんありました)
あとがき
いかがでしたでしょうか?
【티나다】だけでいろんな雰囲気や状況を表現できることがお分かりいただけましたでしょうか。
活躍範囲がとても広い表現です。ぜひ、マスターして活用してみてください。