気になる韓国語文法 「~してほしい」「~してもらいたい」はなんて言う?

文法・発音

アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。

日本語と韓国語は文法構造が似ているので、語順どおり日本語を韓国語に訳していくと、きちんとした韓国語の文ができることが多いです。

ですが、相手への要求を表す「~してほしい」「~してもらいたい」という表現は、日本語の感覚で韓国語に訳することができない表現の1つです。

今日は、相手への要求を表す「~してほしい」「~してもらいたい」 を韓国語でどのように表現するかを見ていきたいと思います。

大原則、【-고 싶다】 は使わない

日本語の「~したい」は、【하고 싶다】で表現が可能です。でも、これは自分が何かしたいときのみです。

自分が相手に何かを「してほしい」「してもらいたい」という時には、この 【하고 싶다】 では表現することができません。

例えば、「私は来たいです」という時には、【저는 오고 싶어요】でいいのですが、「友達に来てほしい」という時には 【-고 싶다】 では表現できません。

このような場合には、まず私が求めることは何かを考えます。

この場合、私が求めることは「友達が来ること」です。

そして、「友達に来てほしい」を言う表現を、もっとくどい文に転換させます。

つまり、 「私は友達が来ればいいなと思います」 「私は友達が来ることをのぞみます」という表現に転換させる必要があるのです。

で、その次にこのくどい文を韓国語に表現していく作業に入ります。

肯定文:「~してほしい」「~してもらいたい」

「~してほしい」の表現方法

まず、 「~してほしい」という文です。

【-았/었으면 좋겠다】 を使う

「 ~してほしい」は、韓国語で表す場合「私は〇〇が△△したらいいと思う」という文に置き換えて作文します。

この「~したらいいと思う」という文を表すには、【-았/었으면 좋겠다】(~だったらいいのになあ)がぴったりです。

빨리 엄마가 왔으면 좋겠어요.

(早くお母さんが来たらいいのに=お母さんに来てほしいです)

丁寧に言う場合には、敬語を使います。

용건을 먼저 말씀 하셨으면 좋겠습니다.

(要件をまずおっしゃってくださるとうれしいです=おっしゃっていただきたいです)

【-길 바라다】 を使う

「 ~してほしい」は、「私は〇〇が△△することを望む」という文に置き換えることも可能です。

この場合、韓国語では【-기를 바라다】(~することを望む)を使います。 【-기를】 の部分は、縮約されて【길】と表現されることが多いです。

빨리 여름 방학이 오길 바라요.

(早く夏休みが始まることを望みます=始まってほしいです)

敬語バージョンも。

손님이 많이 오시길 바라요.

(お客さんがたくさん来られることを望みます=来ていただきたいです)

「~してもらいたい」の表現方法

【-줬으면 좋겠다】 を使う

「 ~してもらいたい」を、韓国語で表す場合「私は〇〇が、私のために△△してくれたらいいと思う」という文に置き換えて作文します。

ポイントは「~してくれる」という表現が加わることで、これは【주다】で表現できます。

それ以外は、先ほどの「~してほしい」と同じ考えなので、【-줬으면 좋겠다】とすればOKです。

맛있는 거 많이 줬으면 좋겠어요.

(おいしいものをたくさん買ってくれたらうれしいです=買ってもらいたいです)

敬語の場合は【-주셨으면 좋겠다】となり、「~していただきたい」という意味を表すことができます。

교수님께서 도와주셨으면 좋겠습니다.

(教授が手伝ってくださったらうれしいです=手伝っていただきたいです)

【-주길 바라다】 を使う

「 ~してもらいたい」は、「私は〇〇が、私のために△△してくれることを望む」という文に置き換えることも可能です。

こちらも 先ほど「~してもらう」に登場した【-길 바라다】 に「~しくれる」の意味を出す【주다】を加えて、【-주길 바라다】とすればOKです。

누군가 같이 있어 주길 바라요.

(誰かが一緒にいてくれることを望みます=一緒にいてもらいたいです)

敬語の場合には【시】を加えて【-주시길 바라다】で完成です。

미안합니다만, 좀 도와주길 바랍니다.

(すみませんが、ちょっと手伝ってくださることを望みます=手伝っていただきたいです)

否定文:「~してほしくない」「~してもらいたくない」

次は相手に何かをしてほしくないことを表す表現を見ていきたいと思います。

「~してほしくない」の表現方法

【-지 않았으면 좋겠다】を使う

まず、「~してほしくない」ですが、こちらも「私は〇〇が△△しなければいいと思う」というように文を転換させます。

そして先ほど登場した【-았/었으면 좋겠다】に否定形を入れて【-지 않았으면 좋겠다】にします。これで「~しなければいいのに」という文が完成です。

아무도 우리 집에 오지 않았으면 좋겠다.

(だれも私の家に来なければいいのに=来ないでほしいです=来てほしくないです)

敬語の場合には 【-지 않으셨으면 좋겠다】になります。

잘 모른 채로 충고를 하지 않으셨으면 좋겠어요.

(何も知らないままアドバイスをなさらなければいいのに=なさらないでほしいです)

【-지 않길 바라다】 を使う

【-길 바라다】を使う場合にも、否定形を入れて【-지 않길 바라다】にすれば「~しないことを望む」となり「~しないでほしい」→「~してほしくない」という意味で使うことができます。

이 이야기는 아무에게도 말하지 않길 바.

(この話は誰にも言わないことを望みます=言わないでほしいです=言ってほしくないです)

敬語の場合には 【-시】を追加しましょう。

사진을 찍지 않으시길 바랍니다.

(写真をお撮りにならないことを望みます=お撮りにならないでほしいです)

「~してもらいたくない」の表現方法

次は「 ~してもらいたくない」です。

これも、「私が〇〇が私のために△△してくれなければいいのに」という文に転換し、「~してくれる」の部分を【주다】の否定形で表現します。

【-주지 않았으면 좋겠다】を使う

まず、【-았/었으면 좋겠다】の場合は、【-주지 않았으면 좋겠다】となります。直訳すると「~してくれなければいいのに」になりますが、「~してくれないでほしい」、そして「~してもらいたくない」という意味で使うことができます。

저한테 아무도 말은 걸어 주지 않았으면 좋겠어요.

(私に何も言葉をかけてくれなければいいのに=かけてくれないでほしいです=かけてもらいたくないです)

敬語での形もよく使われます。

이런 기사 써 주시지 않았으면 좋겠어요.

(こんな記事を書いてくださらなければいいのに=書いてくださらないでほしいです=書いていただきたくないです)

【-주지 않길 바라다】 を使う

【-길 바라다】の場合も、【-주다】の否定形を追加すればOKです。

【-주지 않길 바라다】とすれば、「~してくれないことを望みます」→「~してくれないでほしいです」、そして「~してもらいたくない」という意味として使うことができます。

아무것도 해 주지 않길 바라요.

(何もしてくれないことを望みます=してくれないでほしいです=してもらいたくないです)

敬語はこちらです。

오해는 해 주시지 않길 바랍니다.

(誤解はしてくれないことを望みます=誤解はしてくれないでほしいです=誤解はしてもらいたくないです)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「~してほしい」「~してもらいたい」といった願望表現は、【았/었으면 좋겠다】もしくは【-길 바라다】の2つの方法で表現します。

日本語の文から少し転換が必要ですが、慣れてしまうととってもシンプルな構造です。

ぜひマスターして活用してみてください。

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