アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。
韓国語の形容詞の中には使われる表現方法の型がほぼ決まっているものも多く見られます。
今日はそのような形容詞の中から【오죽하다】について紹介していきたいと思います。
ネイティブがよく使う韓国語【오죽하다】とは?
【오죽하다】は、形容詞です。意味は「程度がひどい」なのですが、実際にはいろんな意味で使われます。詳しくは後ほど!
気を付けるべき点は、2つ。
①発音が、激音化して[오주카다]になること
②普通のへヨ体などではあまり使わず、決まった言い回しでしか使わないこと
です。
今日はこの②の点をじっくり見ていきたいと思います。
ネイティブがよく使う韓国語【오죽하다】の使い方
先ほど書いたように【오죽하다】は、へヨ体などでは使わず定番の決まった形でしか使われることがありません。
①오죽하면 / よっぽど〇〇だ
まずは、【-면】(~たら、ば)をつけた【오죽하면】という形です。
直訳すると「程度がひどかったら」になるのですが、実際に使われる会話では「よっぽど〇〇なんだろう」というようなニュアンスで使われています。
例文を見てみましょう。例えばよく聞くのが次のような文です。
오죽하면 이렇게까지 했을까요?
(どれだけひどかったら、こんなことまでするでしょうか?=よっぽどな理由があってこんなことをしたんだろう)
何が理由があり、その程度があまりひどかった。そして、それが原因である行動をとった場合に「きっとそれなりに理由があるんだよ」というニュアンスが伝わります。
次の文もよく耳にする文です。
오죽하면 거짓말까지 했겠어요?
(どれだけひどかったら嘘までついたでしょうか?=よっぽど仕方なくて嘘をついたんでしょう)
どういうニュアンスかというと、嘘をつかざるを得ないことがあった、嘘をついても仕方ない、我慢してきたけれどもう限界になってやむを得ず嘘をついたというような感じです。
他にこんな例文も。
오죽하면 도와달라고 했겠어요?
(どれだけひどかったら助けてと言うでしょうか?=よっぽど大変だったから、助けを求めたんでしょう)
②오죽하겠어? / 〇〇ならなおさらだ、言うまでもない
次は、【-겠어요?】(~でしょうか)の形【오죽하겠어요?】です。
直訳は「程度がひどいでしょうか」「どんだけ程度がひどいでしょうか」になりますが、実際の会話では「〇〇ならなおさらそうだ」「言うまでもない」というニュアンスで使われます。
例文を見てみたいと思います。
어른들도 마음이 들뜨는데, 아이들은 오죽하겠어요?
(大人たちもそわそわするのに、子どもはどれだけそわそわするでしょうか?=子どもならなおさら言うまでもなく、そわそわするでしょう)
한국인이 읽어도 어려운데, 외국인이 오죽하겠어요?
(韓国人が読んでも難しいのに、外国人にはどれだけ難しいでしょうか?=外国人ならなおさら言うまでもなく難しいでしょう)
③오죽할까요? / 〇〇ならなおさらだ、言うまでもない
先ほどの【-겠어요?】(~でしょうか)と似ている形ですが推量を表す【 오죽할까요?】も定番です。
연애하는 것도 이렇게 어려운데 결혼은 오죽할까요?
(恋愛することもこんなに難しいのに、結婚はどんなに難しいでしょうか?=言うまでもなく結婚はかなり難しいでしょう)
参考:【오죽하다】の仲間【오죽】
【오죽하다】と同じような意味で使う【오죽】と言う単語もあります。これは、副詞で「いかに、さぞかし、どんなに、よっぽど」という意味があります。
오죽 아팠으면 병원을 가고 약을 먹었을까?
(どれだけ痛かったから病院に行き、薬を飲んだでしょうか?=さぞかし痛かったから病院に行っき、薬を飲んだんでしょう)
집 안에 있어도 이렇게 추운데 밖은 오죽 춥겠니?
(家の中でもこんなに寒いのに、外はどんなに寒いでしょうか?=さぞかし寒いでしょう)
오죽 힘들었으면 그렇게 했을까요?
(どれだけ大変だったらそんなことしたんでしょうか?=よっぽど大変だったからそんなことをしたんでしょう)
あとがき
いかがでしたでしょうか?
日本語でも、状況を強調したりするときに「どんだけ〇〇だったら、~すると思う?」という表現がありますが、 【오죽하다】は、まさにこの表現。
ちょっと回りくどい感じの表現ではありますが、韓国語らしい表現です。
ぜひマスターして活用してみてください。