アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。
日本語会話ででよく登場する「遠慮」。「遠慮」を使った日本語表現は本当にたくさんあります。
では、韓国語ではこの「遠慮」をどのように表現するのでしょうか?
遠慮します / 遠慮させていただきます。
まず、「遠慮する」と言う基本的な動詞は、韓国語では【사양하다】になります。
【사양】は、漢字で「辞譲」と書き「へりくだって他に譲ること」というのが本来の意味だそうですが、日本語の「遠慮」に最も近い単語として使われています。
日本語訳としては「遠慮」のほかに、「お断りする」という意味でも使うことができます。
多くの場合【-ㄹ게요】【겠습니다】(~するつもりです)と共に使われます。
日本語の場合「~させていただく」という特殊な表現を使いますが、これは韓国語では残念ながら表現することができません。
고맙지만 사양할게요.
(有難いですが遠慮いたします)
개인적인 질문은 사양하겠습니다.
(個人的な質問は遠慮させていただきます)
【정중히】【정중하게】(丁重に)と言う単語とセットで使われることも多いです。
조의금은 정중히 사양하겠습니다.
(お香典は、丁重に遠慮させていただきます)
遠慮なく / 遠慮せず
次は「遠慮なく」「遠慮せず」と言った表現です。この場合もやはり先ほどの【사양】を使います。
【사양말고】(遠慮なく)、【사양하지 말고】 (遠慮しないで)という形で使います。
사양말고 이거 드세요.
(遠慮なくこれを召し上がってください)
사양하지 말고 받으세요.
(遠慮せず受け取ってください)
ご遠慮ください
最後は相手に特定の行動を控えてほしいという場合に使う「ご遠慮ください」という表現を見ていきます。
この場合の「遠慮」は、「行動を控える、慎む」という意味です。このような時には、【삼가다】という動詞を使います。 【삼가다】 には「慎む」「差し控える」「控える」と言った意味があります。
例えば、喫煙を控えてほしい場合には次のように言うことができます。
차 안에서 담배는 삼가주십시오.
(社内での喫煙はお控えください=ご遠慮ください)
公共の場で迷惑行為を控えてほしい場合には次のように言うことができます。
남에게 피해주는 행동은 삼가주세요.
(他の方に迷惑になる行動はお控えください=ご遠慮ください)
ネットの世界でよく見かけるのが次の文です。
악의적인 리뷰는 삼가주세요.
(悪意的なレビューは慎んでください=ご遠慮ください)
以上、本日の「韓国語でなんて言う?」でした。