ネイティブがよく使う韓国語【알다】をマスターする。

便利な動詞

アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。

韓国語の初級単語の【알다】。単純に「分かる」「知る」という意味ではありますが、実は細かく見ていけばもっと奥が深い単語でもあります。

今回は、基本単語の【알다】をじっくり見ていきたいと思います。

ネイティブがよく使う韓国語【알다】の意味

単純に「分かる」「知る」と言ってもいろいろあります。また、「分かる」「知る」という意味からすこし離れたニュアンスで【알다】が使われることもあります。

知識として知っている

まずは、基本の意味から。「知識がある」「知識として知っている」という意味での使い方です。

이 단어의 뜻을 알아요?

(この単語の意味が分かりますか)

그는 부산 지리를 잘 알고 있어요.

(彼は釜山の地理をよく知っている)

感覚的・心理的にわかる、感じる

「味が分かる」「気持ちが分かる」というように、頭ではなく心や感覚で「感じる」というニュアンスでも【알다】が使われます。

불편한 자리에서 먹는 음식은 음식 맛을 알 수가 없다.

(落ち着かない席で食べる食事は、食事の味が分からない)

그 사람의 아픔을 알았다.

(その人の痛みを感じた)

부모님의 사랑을 이제야 알았다.

(両親の愛を今になって知った)

ドラマでもおなじみのセリフですが、「ちょっとは恥ずかしさを知りなさい!」という時に、この表現がよく使われています。

부끄러움을 알아라!

(恥ずかしさを知れ!)

自分で決めて判断する

何かの仕事、用事をどうするか自分で決めて、判断して、処理するという意味でも使われます。

この場合【알아서】という形で使われることがほとんどです。

例えば、「自分でできるから心配しないで」と言いたい時には次のように言います。

이 일은 제가 알아서 해요. 적정하지 마세요.

(この件は私がきちんとしますから。心配しないでください)

「自分のことは自分でしなさい」と相手に指示するときにはこのように。

네 일은 네가 알아서 해라.

(あんたのことはあんたが自分でちゃんとしなさい)

ドラマでよく聞くセリフ。上の立場の人が、下の立場の人に「君が判断して事をすすめろ」というニュアンスでよく使われています。

자네가 알아서 처리해.

(君が判断して処理してくれ)

何かの良さを知る、味をしめる

何かの良さを十分に知っている、味をしめているというニュアンスでも【알다】が使われます。

若いうちから「お酒の味を知っている」という時にはこのように。

아직 어린데 벌써 술을 알아서 큰 일이다.

(まだ幼いのにもうすでにお酒を楽しんでいて大変なことだ)

子供なのにお金の良さを知ってしまった・・・と言う場合には次のように言うことができます。

요즘 우리 아이가 돈맛을 알아 버렸다.

(最近うちの子がお金の良さが分かるようになってしまった)

重要視する

「~を大事にする」「~を重要視する」という意味でも使われます。この場合、助詞の【만】(~だけ)がセットで使われます。ニュアンスとしては「~のことだけ考える」「~ばかり大事にする」という意味なります。

회사는 돈만 안다.

(会社はお金のことばかり考える=大事にする)

그 사람은 돈만 알지 사람 소중한 걸 몰라요.

(その人はお金ばかり大事にして人の大切さを知らない)

承知する

こちらはおなじみの意味です。相手が何か言ったことに対して「了解しました」「承知しました」「分かりしました」という同意の意味を表す時に使われます。

술 너무 많이 드시지 마세요.  (お酒あまり飲み過ぎないでください)

그래 알았어. 조금만 마실게요. (うん、わかったよ。少しだけ飲むようにするよ)

일찍 집에 돌아와.  (早く家に帰っておいで)

네, 알겠습니다. (はい、わかりました)

~を〇〇だと認識する、解釈する

主に助詞の【로】がセットで使われて、「~だと思う」「~だと認識する」「~だと解釈する」というニュアンスで使われることもあります。

돈을 전부로 알고 수단 가리지 않다.

(お金が全部だと思って手段を選ばない)

저는 12시부터 점심시간으로 알고 있는데요, 맞아요?

(私は12時からが昼休みの時間だと認識していますが、合ってますか)

付き合いがある、面識がある

面識があり、付き合いがあるという意味でも【알다】が使われます。

우연히 그녀를 알게 되었다.

(偶然に彼女と知り合った)

나는 그 사람하고 아는 사이다.

(私はその人と知り合いだ)

【알다】を使った定番表現

【알다】は、基本単語だけにいろんな語尾表現や慣用表現にも使われます。

次は、【알다】を使ったおなじみの定番表現を見ていきたいと思います。

【알다】を使った慣用表現

알 바가 아니다:関心がない、関与がない

依存名詞【바】(ところ、こと)を使った表現【알 바가 아니다】も定番です。直訳は「知っていることではない」となりましが、「知ったことではない」「関係ない」「関心がない」という意味として使われます。

그 일은 내가 알 바가 아니다.

(そのことは私が知ったことではない)

솔직히 말하자면 내가 알 바가 아니다.

(正直言って、私は関心がない)

알게 모르게:自分でも知らないうちに

【알게 모르게】は、「知らないうちに」「気づかぬうちに」という意味で使われる慣用表現です。

알게 모르게 건강 해치는 습관

(知らないうちに健康になっている習慣)

AI는 알게 모르게 우리 삶에서 영향력을 확장하고 있다.

(AIは、知らないうちに私たちの生活で影響力を拡張している)

알 게 뭐예요:知ってどうするの?

お次も慣用表現です。直訳すると「知っていることが何ですか?」となり、意訳すると「知ってるから何?」「知ったところでどうなの?」という突き放す感じのニュアンスです。

一番フランクな言い方は【알게 뭐야?】 です。

내가 돈을 어떻게 쓰는지 알게 뭐야.?

(私がお金をどう使うのか知ってどうするの?)

一般的な言い方は【알게 뭐예요?】 となります。

제가 어디로 가든지 알 게 뭐예요?

(私がどこに行こうか関係ないでしょ)

丁寧な言い方は語尾を変えて【알게 뭡니까?】 となります。

사실 어떤 게 먼저였는지 알 게 뭡니까?

(実際何が先だったのか知ったところでどうなんですか?どうでもいいでしょ)

알다가도 모르다:分かるようで分からない

【-다가도】(~しながらも、~ても)を一緒に使った表現【알다가도 모르다】は、直訳すると「分かっても分からない」という意味です。意訳して「分かるようで分からない」となり、とらえどころがないこと、理解できそうでできないことについて話すときによく使われます。

사람이란 알다가도 모를 존재인 것 같다.

(人との言うのは理解できるようでできない存在のようです)

아이들 마음은 알다가도 몰라요.

(子供の気持ちは分かるようで分からない)

【알다】を使った語尾表現

動詞の連体形+줄 알다: ~だと信じる、思う

動詞の連体形+【줄 알다】の形で「~だと思う、~だったと思う、~だろうと思う」という意味になります。

오늘은 진짜로 이길 줄 알았는데 못 이겼어요.

(今日は本当に勝つだろうと思ったのに勝てなかった)

지금껏 자기가 공부를 잘하는 줄 알았는데 아닌 것 같다.

(今まで自分が勉強ができると思ってたのにそうじゃないようだ)

名詞の場合には、【-인줄 알다】と言う形になります。

그것이 최고인 줄 알았다.

(それが最高だと思った)

-(ㅇ) ㄹ 줄 알다:~する能力がある

同じく【줄】を使った表現ですが、【 -(ㅇ) ㄹ 줄 알다】で、「~することができる」「~する能力がある」という意味になります。

영어를 할 줄 알아요.

(英語ができます)

자전거를 탈 줄 알아요?

(自転車乗れますか?)

-게 알다:~のように見る

形容詞に【-게】を付けた形+【알다】と言う形もちょこちょこ見かけますが、この場合の【알다】は、「見る」「見なす」というニュアンスになります。

形容詞【가볍다】が副詞化した【가볍게】とセットで使われることが多く、【가볍게 알다】で、「軽く見る」という意味で使われます。

우울증은 절대 가볍게 알면 안 돼요.

(うつ病は、絶対に軽く見てはいけません)

그냥 가볍게 알아서 대충 했다.

(なんとなく軽く見て適当にやった)

あとがき

いかがでしたでしょうか?

深く知れば知るほど、使い勝手もいろいろ、魅力が広がる動詞【알다】です。

慣用表現もどんどん使ってネイティブっぽい韓国語を目指しましょう!

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