アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。
今日も韓国語会話でおなじみの便利な表現を紹介したいと思います。
ぜひ、ご一読ください。
ネイティブがよく使う韓国語表現【일보 직전】とは?
【일보 직전】は、漢字語です。そのまま訳すと「一歩直前」。
日本語の会話でよく使う表現に置き換えるなら「一歩手前」と言う意味合いの表現です。
日本語の「一歩手手前」って、「~寸前」「~しかけている」「正に~しそうだ」「正に~しようとしているとこだ」というような状況で使うことができますよね。
韓国語の 【일보 직전】 もまったく同じ。
「~寸前」 「~しかけている」「正に~しそうだ」「正に~しようとしているとこだ」 という場合に、とてもよく使われています。
ネイティブがよく使う韓国語表現【일보 직전】の使い方
では、具体的に使い方を見ていきたいと思います。
使い方は大きく分けて2つ。1つは名詞にそのまま 【일보 직전】 をつける方法、2つ目は動詞を名詞化して 【일보 직전】 につける方法です。
名詞+일보 직전
まず、名詞につけるパターンを見ていきましょう。
文脈により日本語訳はいろいろです。「~するところだった」「~寸前」「~しそう」などなど。
例えば、もう少しで事故が発生しそうだったというような時にはこのように。
대형사고 발생 일보 직전이었다.
(もう少しで大事故が発生するところだった)
ドラマの宣伝などで今にもキスしそうなシーンが予告編として紹介されたりすることがありますが、そのような時にこんな文章が使われたりします。
입맞춤 일보 직전 투샷이 공개됐다.
(もう少しでキスをしそうなツーショットが公開された)
他にもニュースなどで、次のようなちょっとお堅い感じでも使われます。
창사 이래 첫 파업 일보직전까지 왔다.
(会社創立以来初めてのストライキ一歩手前まで来た)
의료체계가 붕괴 일보 직전의 상황에 놓였다.
(医療システムが崩壊寸前の状態に置かれた)
제휴는 계약 일보 직전에 파투 났다.
(提携は契約一歩手前でうやむやになった)
動詞+일보 직전
動詞にくっつけて使うことも可能です。
その場合には、まず動詞を名詞化する必要があります。動詞の名詞化は【語幹+기】でOKです。
どんな動詞でも【-기 일보 직전】という形で使うことができます。
【죽다】と 【일보 직전】 をつかって、「死にかけ」「もう少しで死ぬところだった」と言う意味合いが表現できます。
화재로 죽기 일보 직전에 극적 구조된 강아지
(火災でもう少しで死んでしまうところだったが劇的に救助された犬)
もう少しで成功する!と言いたい時には、【성공하다】(成功する)を使えばOK。
다이어트 성공하기 일보직전!
(もう少しでダイエット成功!)
韓国の人が良く使う動詞【미치다】(狂う)も、 【일보 직전】とよく一緒に使われます。
더워서 미치기 일보 직전입니다.
(暑すぎて狂いそうです)
「腐りかけ」も、 動詞【썩다】(腐る)と 【일보 직전】でできあがり。
남아서 썩기 일보 직전인 딸기와 바나나로 주스를 만들었다.
(残って腐りかけていたいちごとバナナでジュースを作った)
「今にも泣きそう」という表現は、【울음을 터지다】(泣きだす)という慣用句と 【일보 직전】 を合わせて使えば簡単に表現できます。
아이는 배고프다고 울음 터지기 일보 직전이었다.
(子供はお腹すいたと言って今にも泣きそうでした)
【쓰러지다】(倒れる)、【무너지다】(崩れる)、【망하다】(つぶれる)、【망가지다】(だめになる)といった崩壊系の動詞は 【일보 직전】 ととても相性が良く、よく一緒に使われます。
지쳐서 쓰러지기 일보 직전이다.
(疲れて倒れる寸前です)
80년도 넘은 건물은 무너지기 일보 직전이다.
(80年以上たつ建物はいまにも倒れそうです)
망하기 일보 직전의 회사에 들어가버렸다.
(倒産しかけの会社に入社してしまった)
이 냉장고를 사용한지 20년… 망가지기 일보 직전입니다.
(この冷蔵庫を使って20年・・・壊れかけています)
あとがき
いかがでしたでしょうか?
どんな名詞でも動詞でも、「~する一歩前」「正に~しようとする状態」を表したい時には、この 【일보 직전】 が本当に活躍してくれます。
ぜひ、マスターして活用してみてください。