韓国語の本を読もう!『아부튼, 떡볶이』by 요조

韓国語の本を読もう

アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。

先日、韓国語の本『아부튼, 떡볶이』という本を完読しました。

日本語版も出ているというこちらの本、トッポッキにまつわるいろんな話が描かれているとても読みやすい本です。

感想をまとめてみたいと思います。

あらすじ、内容

著者は、シンガーソングライター&書店の店主さん

著者の요조 さんは、シンガーソングライターであり、作家でもあり、しかも、済州島で書店の店主さんまでやっていらっしゃる方だそうです。

いろんなドラマのOSTの作曲もされているんだとか(ごめんなさい、私は全然存じ上げませんでした)。

そして、この 『아부튼, 떡볶이』 、日本語翻訳版が出版されています。

日本語版出版を記念して(?なのかどうかは分かりませんが)、2020年に行われた「kbookフェスティバル」で、著者の요조さんの、トーク&ライブが行わています。その時の動画かYou tubeにUPされています。

どういう思いでこの本を書かれたのかの思いを知ることができますし、著者の 요조 さんについて詳しく知ることができます。

なんと、 요조という芸名は、太宰治の『人間失格』の主人公「大庭葉蔵(おおばようぞう)」からとったものなんだとか。

とても静かに、ゆっくりお話をされる方で、 『아부튼, 떡볶이』 の中で描かれている姿がイメージしやすくなりました。

とにかくトッポッキにまつわる話

タイトル通り、11章すべてトッポッキにまつわるお話です。

といっても、どこのトッポッキがおいしかった・・・とかそういう話ではもちろんなくて、トッポッキと小さい頃の思い出、学生時代の思い出をうまく織り交ぜてあるエッセイらしいエッセイでした。

韓国人にとってはトッポッキというのは、ただの食べ物以上の存在なのでしょうが、そういうことを随所に感じさせてくれます。

他にもあるらしい【아무튼 시리즈】

さて、この本のタイトルは 『아부튼, 떡볶이』 なのですが、実は【아무튼 시리즈】というシリーズの25番目の作品なんだそうです。

【아무튼 시리즈】 というのは、このような企画だそうです。以下、本からの引用です。

’아무튼’은 나에게 기쁨이자 즐거움이 되는, 생각만 해도 좋은 한 가지를 담은 에세이 시리즈입니다. 위고, 제철소, 코난복스, 세 출판사가 함께 펴냅니다.

(意訳:「아무튼」は、私にとって喜びであり、楽しみでもあり、考えただけでも気分が良い何か1つに対する思いを込めたシリーズです。위고, 제철소, 코난복스の3出版社がともに出版します)

おもしろい企画ですよね。

他にも、 『아부튼, ~』 というタイトルでいろんな作家さんが執筆されています。

他にどんな 『아부튼, ~』 があるのか、一部を紹介すると 『아부튼, 외국어』 『아부튼, 하루키』 『아부튼, 목욕탕』 『아부튼, 인기가요』 『아부튼, 일본철도』 などなど。

どれも読んでみたくなります。

読みやすさ、難しさ

さて、 この『아부튼, 떡볶이』 とても読みやすいです。

もちろん、簡単な単語ばかりではないですし、辞書はちょこちょこ引くかもしれません。

けれど、会話のような文章も多いからなのか、韓国人女性のおしゃべりを聞いている感じ、韓国ドラマを見ている感じ・・・そんな感覚を味わいながら、心地よく読み進めることができました。

少し、引用してみますね。

그날 나는 맛있는 떡볶이가 있었는데 그게 사라지더니 더 맛있어져서 나오는 신기한 체험을 했다. 불은 떡과 불지 않은 떡의 식감의 차이랄지. ‘즉석’의 대략적인 의미 같은 것도 어렴풋하게 알았다. 그리고 무엇보다 집 밖에서 머리를 맞대고 하나의 음식을 함께 먹는 일의 단란한 기쁨을 처음으로 맛보았다.

『아부튼, 떡볶이』 より

面白さ、魅力、個人的感想

著者の요조さんは、静かなタイプの人なので、静かな感じで淡々と筆が進むのですが、随所に愉快さも入れてくれていて、くすっという小さな笑いが起きる箇所がたくさんありました。

トッポッキは韓国人のソウルフードというだけに、きっと韓国の人それぞれにトッポッキにまつわるいろんな思い、思い出、出来事があるんだろうなあ・・・そんなこともふと思いました。

あまり感想らしい感想になっていませんが、以上、 『아부튼, 떡볶이』 の完読レビューでした。

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