アンニョンハセヨ。韓国語ずきのゆきーたです。
韓国語の試験として最も難しいと言われているのが「ハングル検定1級」。
対策テキストも限られて、出題範囲も制限なしで・・・さて、さて、どうしましょ?何から手を付ける?と困惑してしまいがちです。
でも、大丈夫。地道な努力は実を結びます。
「ハングル検定1級」合格のために少しでも参考になればよいなあと思い、私が考える「おすすめ勉強法」をまとめてみたいと思います。
習慣的に日々行うこと
「ハングル検定1級」は、テスト対策をちょろっとしたからと言って受かるものではなく、やはり土台というか、これまで培ったすべての韓国語力が必要になります。
そのためには、生活の中に韓国語をしっかり組み込んでしまうことが必要で、習慣的に韓国語の勉強をしていないとダメなのではないかなあと思います。
良質の韓国語をインプットする
まず、とにかく毎日少しでも良いので、時間と量を決めて、良質の韓国語に触れることが大切です。
聴いたり、読んだりした韓国語は、一度で頭の中に定着はしません。でも、薄い膜のように頭の中に残ります。それを繰り返していると、その薄い膜がどんどん分厚くなり、気が付くと「記憶」に近いものになります。
そして、自分でアウトプットするとき、その記憶がどこからともなかく現れてくれることがあります。
そのためには、たくさんの韓国語に触れる必要があります。
リーディング
ハングル検定1級レベルになると、韓国語の新聞、小説、エッセイといった生素材を教材にするしかありません。
例えば、毎日韓国語の新聞1記事を読む。ある小説を毎日1章ずつ読む・・といった小さな習慣をずっと続けることが大切です。
どかんと大きな目標を立てると挫折しやすいですが、無理のない小さい習慣は続けやすいものです。
リーディング対策については、こちらの記事もご参考に。
リスニング
耳からも毎日良質な韓国語をインプットしましょう。個人的におすすめはやはりラジオです。
私の一押しは「KBS kong」というアプリです。KBS系のラジオの全8チャンネンを聴くことができます。
ハングル検定1級のリスニングにも出てきそうな社会問題を扱うプログラムから、文化、歴史を紹介するプログラムまで様々で、毎日聞いても飽きません。

単語の使われ方に注意を向ける
「コロケーション」と言う言葉をご存じでしょうか。「コロケーション」というのは、よく使われる単語の組み合わせのことです。
例えば、【단풍】(紅葉)という単語があります。では、「紅葉する」と表現したい場合、どの動詞を使うか?
答えは【들다】。【단풍이 들다】で「紅葉する」という表現になります。
このような組み合わせの決まりが、「コロケーション」です。
言語にはこのように、この名詞が来たらこの動詞が来るという「お決まり」がたくさんあります。
ハングル検定1級の過去問題をみると、「お決まり」を突いてくる問題が非常に多いです。
なので、リーディングやリスニングを通して知った新しい単語を覚えるときにも、単に単語の意味を覚えるのではなく、セットで使われる単語を意識して覚えることがとても大切です。
大量の韓国語に触れているうちに、この単語と単語の組み合わせも必ず自分の知識になって身についていきます。
日→韓翻訳を「クセ」にする
ライティング対策ともいえるのが、「空想翻訳」(?)です。
例えば、日本語のテレビを見ている時、聞こえてくる日本語を頭の中でどんどん韓国語に訳してみるという作業。
私は、会社の会議で上司が話している日本語の内容を、頭の中で日本語から韓国語に翻訳して聞くという密かな翻訳作業をよく行っていました。
その中で、「あれっ、この日本語って、韓国語でなんて言う?」といった疑問が出てきます。それをメモして調べる・・・という何とも地味な作業をしていましたが、とてもためにになります。
テスト対策として行うこと
習慣として、上で書いたようなことをしつつ、最後はしっかりテストのための勉強をする必要があります。
『公式ガイド 合格도우미』をきっちりこなす
ハングル検定1級の唯一の対策本が、『ハン検公式ガイド新装版合格トウミ上級編』です。
『公式ガイド 合格도우미』だけで十分?
唯一の対策本だけに、すごいボリュームです。もうこれにすがるしかない!という気分にもなります。
でも、この『トウミ上級編』には、欠点がいくつかあります。
まず、どちらかというと2級者向けというかんじで、1級者受験者には物足りない内容です。 『トウミ上級編』 に出てこない語彙も実際の1級の過去問にはたくさん出てきています。「トウミだけやってOK!」というわけにはいきません。
しかも、掲載語彙数や語尾の種類もたくさん掲載されていますが、例文がほとんど掲載されておらず、いまいち頭に入りにくいです。
例えば、語尾の1つとして【-라남?】は、「~だってか?」と紹介されています。
でも、これだけの情報ではピンときません。自分で例文を検索したりしてどういう使われ方がされるのか調べる必要があります。ちょっと手間がかかりますね。「1級目指すならそれぐらいしろ」ってことなんでしょうけれど。
『公式ガイド 合格도우미』活用法
というように、ちょっと難点ありの 『トウミ上級編』 ですが、でも唯一の対策本という魅力は捨てがたいです。「最低限ちゃんとやっておくテキスト」としての価値は揺るぎません。
トウミのページ構成は、
「語彙、慣用句、ことわざ、四字熟語、助詞、語尾、慣用表現」という順になっています。
個人的には、重要なのは、一番はじめの「語彙」ではなく、「慣用句」「ことわざ」「四字熟語」のあたりだと思います。
「語彙」の中には、花の名前、魚の名前など普通名詞がたくさん出てくるのですが、ハングル検定1級では、普通名詞よりも慣用句やことわざがしつこく狙われます。
なので、 『トウミ上級編』 の後ろの方を重点的に攻略していくのがいいかな思います。
過去問は裏切らない!
『トウミ上級編』 と同じく絶対に、間違いなく重要なのが過去問です。
何年か分の過去問をすれば気づくと思いますが、同じような問題が繰り返し出てきています。やはり傾向があります。
何度も何度も繰り返し過去問を解くというのは、地道であり、王道であり、間違いのない手段です。
過去問で積んだ訓練は絶対に裏切りません!
最新版の過去問は1級、2級がそれぞれ1回分のみ掲載されている特別版です(コロナのため試験が1回かキャンセルになったからでしょう)
その他の古い過去問も十分やる価値ありです。
2020年度版
2019年度版
2018年度版
2017年度版
2016年度版
2015年度版
※参考記事
これまでハングル検定1級に関してまとめた記事の一覧です。合わせてご覧ください。