韓国語の本を読もう!『아프니까 청춘이다』by 김난도

韓国語の本を読もう

アンニョンハセヨ。韓国語ずきのゆきーたです。

中級以上レベルの韓国語学習者の方に「おすすめの韓国語の本があれば教えてください」とよく聞かれます。

なかなか難しい質問です。というのは、本は本当に好みに左右されるので、誰にでも「これがいいですよ!」ってなかなか自信をもって言えないのです。

でも、とりあえず、私が今まで読んだ韓国本の感想だけでもシェアをして、参考にしていただこうかな…というのがこの記事の趣旨です。

では、早速本題に。

今回ご紹介するのは、김남도『아프니까 청춘이다』と言う本です。

あらすじ、内容

この本の宣伝文句は「韓国・ソウル大学で学生に『最高の先生』と絶賛される人気教授による記録的ベストセラー」です。

著者はソウル大学の教授で、NHK Eテレ「ソウル白熱教室」にも登場していた教授さん。

教授と言う立場でいろんな若者と接する中で感じたことを中心に、そして、苦しむ若者に「今は苦しんで良いんだよ」「今こそ〇〇〇をしようよ」といった励ましのメッセージが、この本にはたっぷり書かれています。

読みやすさ、難しさ

この本の文章は、お堅い漢字語、ことわざ、慣用表現、四字熟語もちょこちょこ登場しますので、「教授だけあって、難しい言葉使うなあ」と思ってしまう部分もありました。

でも、読みやすいです。

というのは、著者ご本人自身も、文章の書き方への自信があるようなのですが、確かに「文章が書くのが上手な人」です。

そのため、きれいな文章と言いましょうか、文章構成もわかりやすく、頭にサーっと入ってきやすい流れるような文章で書いてくれています。

一部引用してみます。

그런 의미에서 나는 인생은 스포츠보다는 모자이크 퍼즐에 비유하기를 좋아한다. 큰 ‘한 방’이 아니라 작은 ‘하나하나’가 쌓여야 하는, 대략 29,220피스를 맞춰야 하는 커다란 퍼즐 말이다. 요즘 평균수명이 80세쯤 되니까, ‘365×80=29,200’이고, 여기에 2월 29일을 20번 더해서 나온 숫자다. 그대가 평균수명에 관심을 기울일 때쯤에는 의학이 훨씬 발달해 있을 테니 아마 3만 피스를 넘을 것이다. 인생이란, 하루라는 작은 조각을 맞춰서 커다란 그림을 만들어낸다는 점에서 퍼즐과 같다.

『아프니까 청춘이다』김난도 지음

面白さ、魅力、個人的感想

この本に書かれていることは、正直目新しいことはあまりないのです。例えば、「小さなことの積み重ねが大切だ」とか「学歴よりも経験だ」といったようなことです。

それだけ聞くと、陳腐なのですが、この著者のすごいのはそういう結論を、さまざまな例を出して導き出したり、いろんなたとえ話をだして語ったりしている点です。とても「巧み」な感じです。陳腐なことが、陳腐に感じられません。

自分も自分の子どもたちに同じことを伝えたいけれど、こんな上手にいろんな例えを交えて伝えることは到底できないだろうなあと思います。自分の子どもにこの本をそのまま読み聞かせたいなあ・・・親としてはそう思いました。

そして、若者向けとはいえ、人間全般に励みになる内容です。読み終わったあと「そうだよなあ、頑張らなきゃなあ」って40過ぎのおばさんの私でも感じることができて、気持ちよかったです。

ついでに、韓国の若者が置かれている社会状況や、考え方なども垣間見ることができる点も興味深いかと思います。

日本語版情報

この本は、日本語版も出版されてます。韓国語原書と並行して、内容確認しながら読むことも可能です。

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