アンニョンハセヨ。韓国語ずきのゆきーたです。
韓国語の生徒さんが作文で「ぎりぎり」をなんて表現してよいのか迷っていました。
そうなんです、韓国語で「ぎりぎり」表現するのは、なかなか難しく、状況に応じて、文脈に応じて、いろいろ使い分ける必要があるのです。
そこで、今回は、韓国語で「ぎりぎり」は、なんて言うのか見ていきたいと思います。
形容詞【아슬아슬하다】を使う
「ぎりぎり」と言えば、「ぎりぎり間に合う」「ぎりぎり合格する」という文でよく使います。
「なんとか、かろうじて、やっと」というニュアンスで使われるときには、形容詞の【아슬아슬하다】が使われることが多いです。
【아슬아슬하다】 は、物事がうまく行かないか怖くて不安な時によく使われ、「ひやひやする」「はらはらする」と言う意味でも使います。
달려갔더니 막차에 아슬아슬하게 탈 수 있었다.
(走って行ったら最終電車にぎりぎり乗ることができた)
아슬아슬하게 합격했다.
(ぎりぎり合格した)
아슬아슬한 점수로 합격했다.
(ぎりぎりの点数で合格しました)
名詞【직전】を使う
「期限ぎりぎり」「試合開始ぎりぎりまで」といったように、決められた時間内にという意味での「ぎりぎり」の場合には、意訳をして 【직전】 (直前)、【바로 전】(すぐ前)という単語を使って表現するのが無難そうです。
시험이 직전까지 교과서를 보고 있었다.
(試験ぎりぎりまで教科書を見ていた)
신청기한 직전에 신청했다.
(申し込み期限ぎりぎりに申し込みをした)
취짐 바로 전까지 이야기를 했다.
(就寝ぎりぎりまでおしゃべりをした)
形容詞【빠듯하다】を使う
「生活がぎりぎり」「予算がぎりぎり」で余裕がない時ような時の「ぎりぎり」は、形容詞【빠듯하다】(ぎゅうぎゅうだ、すきまがない)で表現されることが多いです。
빠듯한 생활때문에 외식도 못해요.
(ぎりぎりの生活のせいで外食もできません)
예산이 빠듯해서 그렇게 못해요.
(予算がぎりぎりなのでそのようにはできません)
「できるかぎり」「最大」という表現を使う
「ぎりぎりまで交渉する」「ぎりぎりまで粘る」と言ったときの、「ぎりぎり」は、「できるかぎり」というニュアンスです。
ですので、例えば、「できる限り」と言う意味のある副詞【한껏】を使って「ぎりぎり」を表現することが可能です。
한껏 값을 깎아봤어요.
(ぎりぎりまで値切ってみました)
他には、【한】(限り、限度)と言う単語を使い【 가능한 한 】(可能な限り)と言っても「ぎりぎり」に近いニュアンスにすることができます。
가능한 한 직접 요청하세요.
(ぎりぎりまで要請してください)
「ぎりぎり」=「できるかぎり」=「最大限」という発想から【최대한】(最大限)という単語を使って、こんな言い方もできます。
최대한 압박해야 한다.
(ぎりぎりまで圧力をかけなければならい)
その他のパターン
他に、こんな「ぎりぎり」も。
「賞味期限ぎりぎり」。これは、「賞味期限が切迫している」という意訳で、【임박하다】(切迫する)という動詞を使って表現されることが多いです。
유통기한이 임박한 상품을 최대 50% 할인된 가격으로 판매하고 있습니다.
(賞味期限ぎりぎりの商品を最大50%割引の価格で販売しています)
ぎりぎり
本当にいろんな「ぎりぎり」があります。
なので、その「ぎりぎり」がどういう意味なのかをまず考えてから、韓国語に置き換えていく必要があります。
これが正解!というのはないので、皆さん言葉のセンスで上手に使い分けるのが良いかもしれません。
以上、本日の「韓国語でなんて言う?」でした。