アンニョンハセヨ。韓国語ずきのゆきーたです。
今回も、韓国語ネイティブ超御用達の単語をご紹介したいと思います。
老若男女問わず、広く使われている便利単語【망하다】です。
ネイティブがよく使う韓国語【망하다】とは?
【망하다】は動詞です。【망하다】の【망】は、漢字で書くと「亡」と書きます。
その漢字から推測できると思いますが、【망하다】の辞書的な意味は「亡びる」です。
なので、「国が亡びる」なんて時に使います。
その他にも、会社が「倒産する」という場合にも使います。
そして、日常生活の中でもこの【망하다】をやたらと耳にするのです。
といっても、日常会話では、「亡びる」というほどの大それた意味で使うわけではなく、「失敗した」「ダメだった」というような軽いニュアンスで使われています。
気軽に「あーあ、やっちゃった」という感じです。
ネイティブがよく使う韓国語【망하다】の使い方は?
過去形:망했어요
もっともよく使われる活用形は、過去形【망했어요】です。
いろんな意味で使われるので、例文で見ていきましょう。
「だめだった」「失敗した」「めちゃくちゃになった」
例えば、試験や面接を受けて、うまくいかなかった時、失敗したなあという時に【망했어요】がよく使われます。
어제 시험 봤는데, 망했어요.
(昨日試験を受けたんですが、完全にダメでした)
면접은 망했어요.
(面接だだめでした。失敗しました)
何か失敗してうまくいかない日ってありますよね。「今日はもうダメな日だ」というニュアンスを伝えるときにも【망했어요】が使えます。
늦잠 자서 망했어요.
(朝寝坊してもうダメダメです)
人生がうまくいかない時、もうめちゃくちゃになってしまった~という気分を表現するにも【망했어요】です。
코로나때문에 인생이 망했어요.
(コロナのせいで人生がめちゃくちゃになりました)
【완전히】(完全に)という副詞ととても相性がよくセットでよく使われます。
(【완전히】を省略して【완전】と言うことが多いです)
완전 망했어.
(完全にダメダメだ。完全に失敗だ)
「倒産した」「つぶれた」
会社やお店がつぶれた、倒産したという意味でもよく使われます。
아빠 회사가 망했어요.
(お父さんの会社が倒産しました)
「滅びた」
最初に書いた通り、【망하다】の【망】は、「亡」です。
なので、「国が亡んだ」と言うような時にも、もちろん使えます。
나라가 망했어요.
(国が亡びました)
慣用表現①:망하게 생겼어요
【~게 생겼다】という文末表現は、「~する羽目になりそう」「~にするようになりそう」という意味を表します。
この表現が【망하다】がセットで使われることもとても多いです。
会社の経営が危なそう・・・という時にはこのように。
회사가 망하게 생겼어요.
(会社がつぶれる羽目になりそうです=つぶれそうです)
政府の対応がお粗末なとき、こんな表現で皮肉ったりします。
나라가 망하게 생겼어요.
(国が亡ぶ羽目になりそうです=亡びそうです)
このままだともう大変なことになりそうな状況の時は、こんな風に言ったりも。
이대로라면 다 망하게 생겼어요.
(このままならすべてめちゃくちゃになりそうです。失敗しそうです)
人生がうまくいかないように思われるときにはこのように。
인생이 망하게 생겼어요.
(人生がめちゃくちゃになりそうです。大変なことになりそうです)
慣用表現②:망할+名詞
最後は、スラングです。
未来連体形の【망할】+名詞の形で、悪い言葉に変身です。
セットで使われる名詞は「やつ」「野郎」といった意味がある【자식】【놈】です。
それぞれ、【망할 자식】【망할 놈】という形で使われます。
直訳すると「亡びるやつ、亡びる野郎」ですが、意訳するなら「けしからん野郎、ろくでなし、人でなし」となり、かなり強烈な悪口です。
ドラマでよく出てくるセリフとしてよく登場するのがこちら。
망할 자식아!
(けしからん野郎め!)
【망할 놈】の場合、【의】(~の)とセットで使われ「ろくでなしの~」「けしからん野郎の~」という感じで使われます。
例えば、私が大好きなドラマ『愛の不時着』では、ユン・セリが指でハートマークを作る場面がありますが、そのハートマークを、リ・ジョンヒョクはこう言ってました。
망할놈의 자본주의 하트
(ろくでなし野郎の資本主義のハート)
あとがき
いかがでしたでしょうか。
ドラマでも日常会話でも【망했어, 망했어요】と連呼していることが多いです。
私も大変この単語にお世話になりました。
ぜひマスターして活用してみてください。