気になる韓国語文法【~아/어지다】と【~게 되다】の使い分け

文法・発音

アンニョンハセヨ、韓国語ずきのゆきーたです。

中級レベルにさしかかった生徒さんからよく質問されるのが【~아/어지다】【~게 되다】の違いについて。

どちらも「~になる」という意味があり、どのように使い分けて良いのか分からないという声をよくききます。

そこで、今日はいろんな例文を引っ張り出して、この違いをみていきたいと思います。

【~아/어지다】と【~게 되다】は、何が違う?

そもそも、【~아/어지다】【~게 되다】は同じなのか?違うのか?という点から見ていきましょう。

意味としては、どちらも「~になる」なので、まったく同じです。

でも、ちょっと違いがあります。それは、ニュアンスに違いがあり、その結果、相性が良い品詞が違うということです。

【~아/어지다】は、自然な変化・形容詞と相性が良い

【~아/어지다】は、自然に何かが変化していく「~になる」というニュアンスです。

そして、基本的に形容詞につくことがほとんどです。

形容詞というのは、「物事の性質や状態をあらわす品詞」です。

ある物事がの性質や状態が、「自然に変化」をする様子を伝えるには、【~아/어지다】がぴったりくるのです。

환경이 나빠졌어요.

(環境が悪くなりました)

【~게 되다】は、人為的な変化・動詞と相性が良い

一方、【~게 되다】は、基本的に動詞とくっつきます。

「~になる」という意味であるものの、ニュアンスとしては「~するようになる」「~することとなる」という感じで、「人間の意志」「人間の行為」「人間の何らかの力」がかかわってきます。

결혼하게 되었어요.

(結婚することになりました)

形容詞+【~게 되다】ってNG?動詞+【~아/어지다】ってNG?

では、形容詞+【~게 되다】や、動詞+【~아/어지다】の形はないのか?というと、そんなことはなく、確かに存在します。

でも、形容詞+【~게 되다】や、動詞+【~아/어지다】の形は、「~になる」という意味から少し離れて、別のニュアンスになってしまいます。

その点については、形容詞と動詞にそれぞれ【~아/어지다】【~게 되다】をつないだ例文をみながら、比較していきましょう!

形容詞+【~아/어지다】vs.【~게 되다】

結論から言うと、形容詞+【~게 되다】は、「~になる」と言う意味ではなく、「~く出来上がる」「~く仕上がる」というニュアンスになるのです。

形容詞【예쁘다】(きれいだ)の場合

例えば、こちらの例文を見てください。

自然にきれいになった場合には、【~아/어지다】がぴったり。

미경 씨는 연애를 해서 예뻐졌어요.

(ミギョンさんは恋愛をしてきれいになった)

一方、手術をしてその結果「きれいに完成した」「きれいに出来上がった」というニュアンスを伝えたい場合には、【~게 되다】が使えます。

성형수술을 했는데 눈이 예쁘게 됐어요.

(整形手術をしたんですが、目がきれいになりました=出来上がりました)

形容詞【맛있다】(おいしい)の場合

【맛있다】(おいしい)も同じです。自然とおいしくなったのなら【~아/어지다】

何か手を加えて「おいしく出来上がった」というニュアンスを伝える場合には、形容詞でも【~게 되다】が使えます。

시간이 지나니까 지난 주에 만든 김치가 더 맛있어졌어요.

(時間がたっったので、先週作ったキムチがさらにおいしくなりました)

김치를 만들었는데 맛있게 됐어요.

(キムチを作ったんですが、おいしく出来上がりました)

形容詞【멋있다】(素敵だ)の場合

【멋있다】(素敵だ)も同様に。自然に変化して素敵になったのであれば、【~아/어지다】

何かを素敵に仕上げた、完成させたというニュアンスなら【~게 되다】

그는 나이를 들으면서 더 멋있어졌어요.

(彼は年を取りながらますます素敵になりました)

옷을 손으로 만들었는데 멋있게 되었어요.

(服を手作りしたんですが、素敵に出来上がりました)

形容詞【크다】(大きい)の場合

子どもの自然な成長には【~아/어지다】を使います。

でも、海苔巻きを作って、思ったより大きく出来上がったという時には、【~게 되다】で表現できます。

아이가 커졌어요.
(子供が大きくなりました)

깁밥을 만들었는데 생각보다 크게 됐어요.

(海苔巻きを作ったんですが、思ったより大きく出来上がりました)

動詞+【~아/어지다】vs.【~게 되다】

では、今度は動詞をみていきます。

先ほど書いた通り、基本的に【~게 되다】とくっつきます。

でも、【~아/어지다】がくっついた形も存在します。

存在しますが、意味が「~になる」ではなく、受け身の「れる・られる」の意味に変わってしまいます。

動詞【만들다】(作る)の場合

【만들다】(作る)の場合、【~게 되다】は、「作ることになる」「作るようになる」です。

でも、【만들어지다】は、「作られる」という意味になります。

다음에 인형을 만들게 됐어요.

(今度人形を作ることになりました)

이 인형은 손으로 만들어졌어요.

(この人形は手で作られました)

動詞【정하다】(決める)の場合

【정하다】(作る)も同じように、【~게 되다】は、「決めることになる」「決めるようになる」ですが、【정해지다】は、「決められる」という意味になります。

그것에 대해서는 회의에서 정하게 됐어요.

(それについては、会議で決めることになりました)

그것은 회의에서 정해졌어요.

(それは会議で決められました)

動詞【외우다】(覚える)の場合

【외우다】(覚える)も同様に。

【~게 되다】は、「覚えることになる」「覚えるようになる」ですが、【외워지다】は、「覚えられる」という意味になります。

다음 수업까지 이 단어들을 외위게 되었어요.

(次の授業までにこの単語を覚えることになりました)

어떻게 하면 단어를 잘 외워져요?

(どうやったら単語をよく覚えられますか)

動詞【쓰다】(書く)の場合

【쓰다】(書く)も見てみましょう。

【~게 되다】は、「書くことになる」「書くようになる」です。

제가 선생님께 편지를 쓰게 되었어요.

(私が先生に手紙を書くことになりました)

一方、【써지다】は、「書かれる」という意味になります。よく「書きやすいペン」と言ったりしますが、その時に、【써지다】が使われることが多いです。

잘 써지는 볼펜

(よく書かれるボールペン=書きやすいボールペン)

이 펜은 잘 써지네요.

(このペンはよく書かれますね=よく書けますね=書きやすいですね)

まとめ

以上、長々と説明しましたが、結論は3つです。

①基本的には、【~아/어지다】は、形容詞につく。【~게 되다】は、動詞につく。

【~게 되다】が、形容詞につくと、「~く出来上がる」「~く仕上がる」というニュアンスになる。

【~아/어지다】が、動詞につくと、「れる・られる」の受け身・可能の意味になる。

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