アンニョンハセヨ。韓国語ずきのゆきーたです。
今回ご紹介したい表現は、私が本当に大好きで、しかも、韓国滞在中に本当にリアルに何度も耳にした表。
ずばり、【먹고 살기】という表現です。直訳すると「食べて生きること」
決して難しい表現ではなく、すごくシンプルでストレート感たっぷりなのですが、なんというか、韓国語らしさがにじみ出ている感じがして好きなんです。
では、今日は「食べて生きること」という表現について、見ていきたいと思います。
ネイティブがよく使う韓国語表現【먹고 살기】とは?
【먹고 살기】を分解していみると、
【먹고】=動詞【먹다】(食べる)に、連結語尾【~고】(~して)がくっついたもの
【살기】=動詞【살다】(生きる)に、接尾辞【~기】(~すること)がくっついて、名詞化したもの
となります。
つまり、先ほども書いた通り「食べて生きること」が直訳です。
そして、実際の会話では、「生活」「生計」というニュアンスで使われることがほとんどです。
ネイティブがよく使う韓国語表現【먹고 살기】の使い方は?
では、具体的な使い方を見ていきましょう。
韓国は、今ではすっかり豊かな国ですが、「貧しかった時代」というのが、実はそんなに遠くない頃にあったためなのでしょう、少し年配の方と話をすると高度成長期前の苦しい時代をしみじみと語る方が多いのです。そういう人の話の中にこの【먹고 살기】がよく登場します。
また、韓国は日本よりも貧しい環境でもがんばる人に焦点を当てたお涙を誘うストーリーの小説やエッセイが多いのですが、そのような中にこの【먹고 살기】は、たくさん出てきます。
普通は、【어렵다】(難しい)、【힘들다】(大変だ)という形容詞とセットで使われることが多いです。
먹고 살기가 어려워요.
(生活が難しいです)
먹고 살기가 힘들어요
(生活が大変です)
私が韓国滞在中にも、年配の方から、こんなセリフを何度も聞きました。
그 때는 먹고 살기가 정말 어려웠어요.
(その時は、生活が本当に大変でした)
もちろん、豊かになった今でも、生活の大変さはあります。「物価が上がって生活がくるしい~」と言いたいときはこのように。
물가가 많이 올라서 머고 살기가 어려워요
(その時は、生活が本当に大変でした)
【~위해】(~のために)という表現とも相性がよく、【먹고 살기 위해】(生活のために)という使われ方もよくされます。
먹고 살기 위해 하기 싫은 일을 해야 돼요.
(生活のために嫌な仕事もしなければなりません)
あとがき
いかがでしたでしょうか?
【먹고 살기】を日本語に訳すなら、「生計」「生活」とになりますが、それだとなんとなく、きれいにまとまりすぎているように感じてしまいませんか?
【먹고 살기】の直訳「食べて生きること」には、何かもっとすごい必死さを感じるのは私だけでしょうか。
とにかく、よく使う表現です。ぜひマスターして活用してみてください。