アンニョンハセヨ。韓国語好きのゆきーたです。
今回ご紹介するのは副詞【혹시】。
初級文法で学ぶ、仮定表現の【면】(~たら)とよくセットで使われる単語です。
単純に「もし」「万が一」という意味でも使われますが、「ひょっとして」というニュアンスでも使えるとても重宝する単語です。
ネイティブがよく使う韓国語【혹시】とは?
【혹시】は、漢字語です。「或是」と書くそうです。
「或是」は、「あるいは」「ひょっとしたら」と言う意味がある漢字語だそうで、その意味の通り、実際の使い方でも、
・もし、万が一
・もしかしたら、ひょっとしたら、もしや
というニュアンスで多用されています。
ネイティブがよく使う韓国語【혹시】の使い方
「もし、万が一」という意味での使い方
まずは基本的な「もし」という意味での使い方です。【면】(~たら)とセットで使われることがほとんどです。
「もし」とはいえ、起こる確率はとしては低めの「万が一」というニュアンスで使われることもあれば、起こる確率が高めの「もし」というニュアンスで使われることもあります。
起こる可能性としては低い「万が一」のというニュアンスの場合の例文は、こんな感じです。
혹시 내게 무슨 일이 생기면 어떻게 해요?
(万が一、私に何かあったらどうするの)
혹시 20만원이 생겼다면 뭐 사고 싶으세요?
(万が一、20万ウォンできたら、何を買いたいですか)
一方、起こる可能性としては高い、軽い感じの「もし」の場合の例文はこんな感じです。
혹시 안 하면 어떻게 돼요?
(もししなかったらどうなんですか?)
혹시 내일 오전 시간 괜찮으면 같이 식사해요.
(もし、明日午前時間が大丈夫なら、一緒に食事しましょう)
「もしかして、ひょっとして」という意味での使い方
次は、「もしかして、ひょっとして」というニュアンスでの使い方です。不確かだけれど、その可能性があるかも?という時によく使われます。
혹시 나도?
(もしかして、私も?)
혹시 큰 병은 아닐까요?
(もしかして、大きな病気ではないかしら?)
안녕하십니까, 혹시 〇〇〇씨 맞습니까?
(こんにちは、もしかして〇〇〇さんで合っていますか?=〇〇〇さんですか?)
혹시 그 분의 연락처 아시는 분 계세요?
(もしかしその方の連絡先をご存じの方いますか)
혹시 그 소식 들었어요?
(ひょっとしてその話をききましたか)
혹시 펜 있어요?
(ひょっとして、ペン持ってますか?)
「もしかして、ひょっとして」という意味で使う場合、相手にお願いをする時にもよく使われます。
いきなり「~してください」「~してくれますか」というより、「ひょっとして」と一言置くことでやわらさかが出る感じがあります。
内心は「絶対にお願いを受け入れてもらえる」と分かっていても、「もしかして、ひょっとして」というニュアンスで、ちょっと謙虚な感じに聞こえるからかもしれません。
혹시 우산 좀 빌릴 수 있을까요?
(ひょっとして傘を借りることができますか)
혹시 도와 주실 수 있어요?
(ひょっとして手伝っていただけますか)
혹시 좋은 책을 추천해 주실 수 있어요?
(ひょっとして良い本をお薦めしていただくことができますか)
ネイティブがよく使う韓国語【혹시】の応用編
【혹시】に【나】がくっついた【혹시나】という単語もあります。これは、【혹시】が強調された単語なので、基本的には【혹시】と使い方は同じです。
そして、この【혹시나】にさらに【해서】(~して)をくっつけでできる【혹시나 해서】という表現があります。
こちらは、日本語としては「もしかと思って」「もしかのために」というようなニュアンスで使われる慣用的な表現として、多く使われています。
혹시나 해서 물어봤어요.
(もしかと思って尋ねてみました)
혹시나 해서 준비 했어요.
(もしかと思って準備しました)
あとがき
いかがでしたでしょうか。
個人的には、韓国滞在中「ひょっとして〇〇〇してもらえますか?」というお願いするときによく【혹시】を使っていました。なんとなくマイルドな感じがするので。
「もし」「万が一」「ちょっとして」・・・いろいろな使い方ができる【혹시】は、本当に便利です。
ぜひマスターして活用してみてください。