アンニョンハセヨ。韓国語ずきのゆきーたです。
相変わらずドラマ『愛の不時着』を楽しんでいます。もう何回目なのか・・・わかりません。
『愛の不時着』を見ていて、「あっ、本当にこの単語を韓国語ネイティブはよく使うなあ」という単語をまた発見しました。
それが今回ご紹介する動詞【꼬이다】です。
ネイティブがよく使う韓国語【꼬이다】とは?
動詞の【꼬이다】の意味を辞書で調べてみると
・もつれる
・こじれる
・ねじける
・まがる
といったような意味が出てきます。
もつれたり、こじれたり、まがったり・・とにかく何かこう「ごちゃごちゃになってしまう」感じの単語なのですが、日本語の「もつれる」という言葉と同じく、いろんな「もつれ」に使えるのでとても便利なのです。
ネイティブがよく使う韓国語【꼬이다】の使い方
では、どんな「もつれ」「こじれ」に使えるのか、例文をみていきたいと思います。
「思った通りにいかない」というニュアンスでの使い方
まずは「思っていた通りにいかない」というニュアンスでの「もつれ」「こじれ」です。
代表的なところでは「人生」がそうです。とあることがきっかけで人生がとんでもない方向に進んでしまったりする時に、こんな風に使えます。
인생이 꼬였어요.
(人生がおかしくなりました)
日本語でよく「人生がくるい始める」なんて言いますが、【꼬이다】を使って表現してもいけそうです。
그때 내 인생이 꼬이기 시작했어요.
(その時、私の人生がくるい始めました)
もっと身近な感じでは、予定していた通り進められたなかった時にも使えます。
비가 오는 바람에 일정이 꼬였어요.
(雨のせいで日程がくるいました)
「ややこしくなる」「こじれる」というニュアンスでの使い方
次は「ややこしくなる」というニュアンスでの使い方です。
たいした事ではなかったのに、何らかの理由で事が複雑になったり、あとは、何かしようとしたらすごいトラブルが相次いで大事になってしまったり・・・ってことありますよね。そんな時によく使うのがこの例文です。
일이 꼬였어요.
(事がややこしくなりました)
선배들과 일이 꼬였어요.
(先輩たちとややこしいことになりました)
「ややこしくなる」と言えば、やはり人間関係でしょうか。「こじれる」とも言えますが、そんな場合にも【꼬이다】はぴったりです。
친했던 사람과 관계가 꼬였어요.
(親しかった人との関係がこじれました)
친구끼리 관계가 꼬였어요.
(友達どうして関係がこじれました)
「ひねくれる」というニュアンスでの使い方
次は、「ひねくれる」というニュアンスでの使い方で、これは【마음】(心)とセットで使われることがほとんどです。
마음이 꼬였어요.
(心がひねくれています)
마음이 꼬이면 안 되죠.
(ひねくれちゃだめじゃないの)
「幾重にもねじれている様子」を表す【배배】という副詞とセットでになった【배배 꼬이다】は1つの慣用表現として使われています。
겉으로는 유순한 척하면서 남들을 속이지만 사실 저는 고집도 세고 마음이 베베 꼬였어요.
(見た目は従順そうで周りの人をだましていますが、実は私は我も強くて、ひねくれています)
「言葉がでてこない」というニュアンスでの使い方
最後は、「言葉がでてこない」というニュアンスでの使い方です。
何か言おうとしても口ごもってうまく思っているような言葉が出てこない時、言葉に詰まったりするような時、直訳すると「言葉がこじれる」と言う表現を使って表します。
사람 앞에만 서면 말이 꼬여요.
(人前に立つと言葉につまります)
舌がもつれて、うまく話せないというような時にもこの【꼬이다】を使います。
면접 봤는데 혀가 꼬여서 제대로 답변을 못 했어요.
(面接を受けましたが舌がもつれてちゃんと答えられませんでした)
おまけ:ドラマ『愛の不時着』での【꼬이다】
最後に、『愛の不時着』に登場した【꼬이다】を見ておきましょう。
場面は第5話。
ユン・セリのことを「婚約者」だといって危機を逃れたわけですが、実は、リ・ジョンヒョクには本当の「婚約者」がいることが分かります。それを知ったユン・セリが二股関係がばれたらどうするのか心配する場面です。

그리고 양다리 꼬이면 어쩔 거예요?
(それに二股がばれてややこしくなったらどうすの?)

꼬일 일 없소.
(ややこしくなるようなことはない)
本当の婚約者がやってきたら・・・絶対にすごい騒ぎになって、いろいろややこしいことになりますよね。まさに【일이 꼬이다】的大事件です。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
【꼬이다】が、いろんな「もつれ」「こじれ」に使える万能単語ってことをおわかりいただけましたでしょうか。
ぜひマスターして活用してみてください。