アンニョンハセヨ。韓国語ずきのゆきーたです。
私は韓国のバラエティ番組を見るのが好きで、ちょこちょこ見ているのですが、その中で【해코지】という単語を耳にすることがたくさんあります。
【해코지】は、発音すると「ヘコジ」。ちょっと間抜けな感じの響きで、印象深く、耳に残る単語です。
本日は、この【해코지】が何なのか、見ていきたいと思います。
ネイティブがよく使う韓国語【해코지】とは?
【해코지】の辞書的な意味は、「人に損害や迷惑を及ぼすふるまい」です。
【해코지】の【해】は、漢字で書くと「害」という字になります。
では、【해코지】の【코지】が何なのか・・・いろいろ調べてみましたが、それは残念ながら判明しませんでした。
韓国の国立国語院のHPにも「【코지】の語源は確実に判明していません」と書かれてしまっています。
韓国のネットで検索してみたら、ある人が【코지】は、【꽂다】(刺す)という動詞から来ていて、それが名詞化して【꽂이】になって、音が変わって【코지】になったのでは?と推測している方もいましたが、どこまでも推測の域です。
でも、とにかく「害」は間違いないことで、【해코지】は、「人に害を与えること」です。
ネイティブがよく使う韓国語【해코지】の使い方
では、具体的な使い方を見ていきましょう。
意地悪、嫌がることをするというニュアンス
ニュアンスとしては、「嫌がらせをする」「いじめをする」というような感じ使われることがほとんどです。
첫째가 둘째를 해코지를 해요.
(上の子が下の子の嫌がることをします)
직자에서 해코지를 당했어요.
(職場で嫌がらせを受けました)
こっそりいたずらや悪さをするというニュアンス
【해코지】が面白いのは、「害」は「害」でも、正面から攻撃するような「害」ではなくて、相手が知らないうちにこっそり「害」を与えたり、間接的に「害」を与えたりするような時にも使われる点です。
例えば、「おばけがいたずらする」なんていう時に、【해코지】が使われることが多いです。おばけは人間が知らないうちにこっそりいたずらしていることが多いからなのでしょう。
귀신이 사람들에게 해코지를 했어요.
こちらの文は、ある韓国の昔話の一文です。
귀신이 신부를 해코지할까 걱정이 된 그는 뒤를 따라갔어요.
(おばけが新婦にいたずらするかと心配になった彼は、後ろをついていきました)
他にも、相手が知らないうちの呪いをかけて害を与えようするような怖い行為を表現するときにも、この【해코지】が使われることが多いです。
例えば、懲らしめたい相手の藁人形をつくって、釘をさすとかが、正に【해코지】です。
무고란 주술을 이용하여 남을 해코지하는 것을 의미한다.
(「巫蠱(ふこ)」というのは、呪術を利用して相手に害をもたらすことを意味します)
누군가를 해코지하고자 할 때 적과 닮은 인형을 만든 다음, 인형의 머리에 바늘이나 화살을 꽂는다.
(誰かに害を与えようとするとき、敵に似ている人形を作って、人形の頭に針や矢を刺す)
あとがき
いかがでしたでしょうか?
「いたずら」「いじわる」「嫌がらせ」というニュアンスから、「呪いを使って害を与える」というようなニュアンスまで使えるのがお変わりいただけましたでしょうか?
悪い言葉だけにできる限り使う機会がない方がよいですが、バラエティなんかんでは「嫌がらせされたの~」っといったような感じで使われることが多く、日常生活でもそれなりに頻繁に登場します。
ぜひ、マスターして活用してみてください。