アンニョンハセヨ。韓国語ずきのゆきーたです。
今日の韓国語レッスンでのことです。
私が韓国語を教えているある生徒さんは、日記を韓国語で書くのを日課とされています。
日記で「花粉症のせいで、春は苦手です」という文を書きたかったそうなのですが、「苦手です」をどう表現すればいいのか・・・と迷われたんだとか。
単純に「苦手だ」と考えると、「上手にできない」ということで、【잘 못하다】が浮かぶところです。
でも、「春が苦手」というのは、「上手にできない」というよりは、「好きではない」というニュアンスですよね。
なので、この場合、【잘 못하다】はちょっと使えません。
シンプルに【좋아하지 않아요】(好きではありません)とか【싫어요】(嫌いです)を使うことも可能ですが、もっと他にあるのです。
そうなんです、今回ご紹介する【질색】が、正にぴたっと来るのです。
「苦手」という意味で使える【질색】が、どんな単語なのか、見ていきましょう。
ネイティブがよく使う韓国語【질색】とは?
名詞【질색】は、漢字語でして「窒塞」と書きます。
「窒」「塞」も、「ふさがる」という意味の感じです。
その漢字から推測もできますが、【질색】には、まず①「窒息すること」という意味があります。
そして、そこから派生してなのでしょうか?②「ぞっとすること」「ひどく嫌うこと」という意味も辞書の定義として紹介されています。
辞書には以上のように2つの意味が掲載されていますが、日常会話で使うのはほとんど②の意味です。
実際には、「嫌うこと」以外に、「苦手」「うんざり」というニュアンスで使われています。
発音は、【색】が濃音化して、[ 질쌕 ](チルッセㇰ)となります。
ネイティブがよく使う韓国語【질색】の使い方
名詞として使う
【질색】は、名詞ですので、【~입니다】や【~이에요】をつけて「~です」という表現を作ることができます。
「嫌いです」「苦手です」「こりごりです」「うんざりです」という意味になります。
추위는 질색이에요.
(寒いのは苦手です)
평범한 건 질색이에요.
(平凡なことはうんざりです)
그의 긴 이야기는 아주 질색이에요.
(彼の長い話は本当にうんざりです)
実際の会話では、もっとくだけた表現【~이야】(~だ)で使うことがとっても多いです。
난 해산물은 질색이야.
(私はシーフード苦手なの)
【질색】と相性が良いのが副詞の【딱】です。
【딱】には、「すっぱり」「きっぱり」「まっぴら」といった意味があり、【질색】とセットで使って「まっぴら御免」というニュアンスを伝えることができます。
어려운 건 딱 질색이야.
(難しいことはまっぴら御免よ)
약속 안 지키는 인간들 딱 질색이야.
(約束守らない人は本当にいや)
最初の話にもどって、「花粉症のせいで、春は苦手です」という文も、この【질색】を使って表現できます。
꽃가루 알레르기때문에 봄은 질색이에요.
(花粉症のせいで、春は苦手です)
動詞【하다】を付けて使う
動詞【하다】(~する)を付けた【질색하다】という表現も多く使われます。
名詞の形で使う場合と同様、日本語に訳すなら「嫌いです」「苦手です」「こりごりです」「うんざりです」となります。
저는 매운 음식을 질색해요.
(私は辛い食べ物が苦手です)
저는 맛있게 잘 먹었는데 남편은 질색했어요.
(私はおいしく食べたのですが、夫は苦手でした)
공부라면 질색하는 우리 아이 때문에 걱정이에요.
(勉強というと、嫌がる子供のせいで心配です)
いかがでしたか?
少し俗っぽい表現でもあるのですが、でも、本当によく使われています。
ぜひマスターして活用してみてください。