アンニョンハセヨ。韓国語ずきのゆきーたです。
一般的に、韓国人の方が日本人より「おせっかい」と言われています。相手に関心を示すことが大切と思っている文化だからでしょうか。何かにつけ「おせっかい」に気にかけてくれるように思います。
さて、この「おせっかい」という単語、韓国語にするとどうなるかご存じでしょうか?
本日ご紹介する表現【오지랖 넓다】がまさに、この「おせっかい」を意味する表現なんです。
では、詳しく見ていきましょう。
ネイティブがよく使う韓国語【오지랖 넓다】とは?
【오지랖 넓다】は、「上着の前すそ、前身ごろ」を意味する【오지랖】と、「広い」という意味のある形容詞【넓다】からできている表現です。
【오지랖】は「オジラㇷ゚」[오지랍]、【넓다】は「ノㇽタ」[널따]と発音します。
直訳すると「前すそが広い」という意味になるのですが、前裾が広いとほかの服まで隠すことができる・・・
そこから派生して「必要以上にでしゃばる、差し出がましくする、おせっかいする」という意味として使われています。
ネイティブがよく使う韓国語【오지랖 넓다】の使い方
では、どうやって使うのか見ていきましょう。
慣用表現【오지랖 넓다】を活用して使う
最も正しく、もっともノーマルな使い方は【오지랖 넓다】を活用させて使うパターンです。
전 원래 오지랖이 넓어요.
(私はもともとおせっかいです)
쓸데없이 오지랖 넓은 사람들이 많아요.
(無駄にでしゃばる人が多いです)
【오지랖】単独で使う
もともと【오지랖 넓다】で「おせっかいをする」という意味なのですが、【오지랖】だけで「おせっかい」という意味でもよく使われます。
사람들의 오지랖 때문에 힘들었어요.
(人々のおせっかいのせいで大変でした)
그가 하는 것은 오지랖이에요.
(彼がしていることはおせっかいです)
動詞【부리다】とセットで使う
動詞の【부리다】(使う、仕事をさせる)も【오지랖】とセットで使われることが多いです。
오지랖 부리지 마세요.
(でしゃばらないで)
오지랖 부리는 친구 어떻게 생각해요?
(おせっかいな友達をどう思いますか?)
ネイティブがよく使う韓国語【오지랖 넓다】の応用編
形容詞【착하다】とセットで使う
【오지랖】「おせっかい」「でしゃばり」という意味でやはりネガティブな感じがします。
けれど、ちょっとした「おせっかい」が必要な時があります。
例えば、日本でもそうですが、韓国でも児童虐待が社会問題化しています。児童虐待での犠牲を防ぐためには、第三者の「おせっかい」が必要なこともあります。
そのような「善のおせっかい」「必要なおせっかい」という意味を出すために、この【오지랖】に、【착하다】(善良だ、正しい)や、【선하다】(善良だ)という形容詞をくっつけて使うことも多いです。
착한 오지랖이 아동학대를 막습니다.
(善良なおせっかいが児童虐待を防ぎます)
세상을 바꾸는 착한 오지랖
(世界を変える善良なおせっかい)
그는 어려운 이웃을 챙기는 선한 오지랖으로 나눔을 실천하고 있습니다.
(彼は困難な人たちを助ける善良なおせっかいで、分かち合うことを実践しています)
「~する人」を意味する英語【er】を付けて使う
【오지랖】を使った造語もあります。
例えば英語の【play】(~する)に 【er】をつけて【player】にすると「~する人」になりますよね。
それと同じ考えで、【오지랖】に【er】を付けて完成させた単語【오지라퍼】もよく使われています。
「おせっかいをする人」という意味で、若い人がよく使っています。
오지라퍼는 매우 부담스러워요.
(おせっかいな人は本当に負担になります)
우리 엄마는 오지라퍼예요.
(うちのお母さんはおせっかいです)
もともとは「前すそ」という意味の単語が「おせっかい」という意味で使われるなんて、なんかおもしろいですよね。
この【오지랖 넓다】という表現、「ハングル検定1級」の試験にも出てきたことがある難易度高めの表現です。でも、日常生活でもたくさん登場します。ドラマ、バラエティでもよく耳にします。
ちょっとネガティブな表現ではありますが、「おせっかい」ということを表現するのに最適です。ぜひマスターして活用してみてください。