ネイティブがよく使う韓国語【희한하다】をマスターする。

便利な形容詞・副詞

アンニョンハセヨ、韓国語好きのゆきーたです。

韓国で生活している時に、日本のものを見せたりすると「珍しいね」「変わってるね」と言われることがありました。

そんな「珍しいね」にあたる韓国語の形容詞が、【희한하다】です。

日常会話でも頻出しますし、ドラマでもよく耳にしますので、ぜひ覚えてみてください。

ネイティブがよく使う韓国語【희한하다】とは?

【희한하다】の意味

【희한하다】【희한】は、「稀罕」という漢字だそうです。もう完全に中国語の世界です。

「稀」も「罕」も、「まれ」と読むそうです。

つまり、【희한하다】は、「まれだ」という意味なのですが、実際の会話では、

  • めずらしい
  • 不思議だ
  • おかしい
  • 変わっている

という意味でよく使われています。

【희한하다】の発音

【희한하다】は、【한】【ㄴ】が連音で【하다】の【하】とくっついて、[희하나다]「フィハナダ」になります。

でも、韓国の人が発音しているのを聞く限り、完全に2つ目の文字【한】は、【하】が弱音化して、【안】になっています。

そして、最終的に[희아나다](フィアナダ)と発音されることが多いです。

そのせいか、韓国語ネイティブも本当は【희한하다】とスペルすべきところ、間違えて【희안하다】と書く人も多いです。

ネイティブがよく使う韓国語【희한하다】の使い方

へヨ体:희한해요

基本の活用は、へヨ体。【하다】で終わっているので、【희한해요】となります。

いつもと違って「おかしい」「珍しい」・・・そんな時にこの【희한해요】を使います。

例えば、晴れたかと思ったら雨が降ったりという変わったお天気について話す場合には、こんな風に言えます。

요즘 날씨가 참 희안해요.

(最近天気がおかしいです)

何か珍しいもの、変わったものを見たら、こういいましょう。

이것 정말 희안해요.

(これ本当に珍しいですね)

動詞を修飾する形【~게】::희한하게

動詞を修飾する形【~게】(「~く」「~ように」)の形も良く使われます。

「めずらしく」「不思議なことに」「おかしなことに」というニュアンスで訳せます。

いつも用事があって忙しいのに、今日は珍しく用事がない時・・・

오늘 희한하게 일이 없어요.

(今日は珍しく用事がありません)

「~のように見える」という意味のあるの動詞【생기다】もよくセットで使われます。

珍しい色形、風貌のものを見たら、こんな風に言えます。

희한하게 생겼어요.

(珍しいように見えます=珍しいです)

動詞【생기다】は、「~のように見える」という意味で使う場合、過去形で表現します。

「おかしいなあ」「珍しいなあ」という視線で見ることも【희한하게】が使えます。

사람들은 그를 희한하게 쳐다봤어요.

(人々は彼を珍しそうにじっと見ました)

いつもは勉強しないのに今日は勉強してる・・珍しい!そんな時も【희한하게】で表現します。

희한하게 공부를 하네요.

(珍しいことに勉強してますね)

名詞を修飾する連体形:희한한

名詞を修飾する場合には、【희한한】+名詞となります。

「変わったもの」「珍しいもの」は、【희한한 것】でOKです。

처음 보는 희한한 것들이 많이 있어요.

(初めて見る珍しいものがたくさんあります)

「珍しい話」は、【희한한 이야기】になります。

희한한 이야기를 들었어요.

(珍しい話を聞きました)

例えば、口に合わないものを食べたとき、さすがに「まずい」とは言いにくいですよね。

そんな時、「まずい」の代わりに、【희한한 맛】を使って「変わった味だね」とうまく逃げることができます。

희한한 맛이네요.

(かわった味ですね)

희한한 맛의 과일을 먹었어요.

(変わった味の果物を食べました)

「めったに起きない珍しいこと」「不思議なこと」は、【희한한 일】と表現できます。

그가 일찍 오다니 희한한 일이네요.

(彼が早く来るなんて珍しいことですね)

살다 보면 희한한 일이 생겨요.

(生きていると不思議なことが起きます)

韓国で長い間販売されている、サツマイモ型のアイスクリームの商品名は【희한한 군고구마】(珍しい焼き芋)。

【고구마는 고구만데 차갑게 얼려먹는 희한한 고구마】(「さつまいもだけでど、冷たく凍らせてたべるちょっと変わったさつまいも」)というのがキャッチコピーです。

「ちょっと変わった」「珍しい」という意味で【희한하다】を使っていますね。

おまけ:ドラマ『愛の不時着』に出てきた【희한하다】

またまたドラマ『愛の不時着』ネタです。完全な個人的趣味ですが、このドラマにも【희한하다】がたくさん登場します。

『愛の不時着』第4話 チョ・チョルガンとマンボクの会話

平壌に戻るはずのユン・セリが、戻ってきたことを知ったチョ・チョルガンと、ユン・セリを盗聴しているマンボクとの会話の場面です。

チョ・チョルガン
チョ・チョルガン

평양으로 가지 않고 다시 돌아왔다?
(平壌に行かないで戻ってきたって?)

チョン・マンボク
チョン・マンボク

예, 오늘 새벽에 둘이 같이 돌아왔습니다.

(はい、今朝早く二人一緒に戻ってきました)

チョ・チョルガン
チョ・チョルガン

이유는?

(理由は?)

チョン・マンボク
チョン・マンボク

아, 그거는 잘…

(それは、よく・・・)

チョ・チョルガン
チョ・チョルガン

희한하게 찜찜해.

(おかしなことに気にかかる)

계속 잘 감시하라.

(引き続きよく監視しろ)

ユン・セリの動きが「おかしなことに」「不思議なことに」気にかかってしまうチョ・チョルガンのセリフです。

字幕では「どうも怪しい」と訳されています。

『愛の不時着』第4話 ユン・セリが北朝鮮式の自転車を見て・・・

ユン・セリを心配して迎えに来たリ・ジョンヒョクの自転車をみて言うセリフです。

ユン・セリ
ユン・セリ

자전거 되게 희한하다.

(自転車すごい変わってる)
내가 앞에 타는 건가?

(私が前に乗るの?)

北朝鮮式の自転車は珍しく見えたんですね。

字幕では「面白い自転車ね」という訳になっています。

『愛の不時着』第5話 ユン・セリが北朝鮮の市場で売っている服を見て・・・

ユン・セリが北朝鮮の市場で洋服を買う場面に登場します。市場の服を試着して・・・このセリフ。

ユン・セリ
ユン・セリ

아니… 이게 촌스러운데 희한하게 힙해.

(あれ、これダサいのに不思議なことにおしゃれだわ)

字幕では「妙に」と訳されていますが、そういうニュアンスでも【희한하다】は使えそうですね。

ちなみに、セリのセリフの中の【힙해】は、英語の「hip」(格好の良い、おしゃれな)という意味の単語からきた形容詞【힙하다】です。

『愛の不時着』第12話 ク・スンジュンが自分の生い立ちを話す場面で

最後は、ドラマ後半、ク・スンジュンが、ソ・ダンに、自分の過去について話すシーンです。

ク・スンジュン
ク・スンジュン

처음엔 아버지가 뺏긴 돈 이자까지 붙여서 돌려받으면 그게 복수다, 이렇게 생각했거든요.

(最初は、お父さんが奪われたお金を、利子までつけて取り返せたらそれが復讐だ、そう思ってた)

ソ・ダン
ソ・ダン

긴데?

(それで?)

ク・スンジュン
ク・スンジュン

돈을 뺏었으니까 복수를 한 건 맞는 것 같은데 희한하게 시원하지가 않고
머리만 아프네, 이게
.

(お金を奪ったから復讐したことには間違いないだろうけど、おかしなことにさっぱりせず、頭だけが痛いんだ、これが)

復讐だと思ってやってみたが、なんだかスッキリしないそんな気持ちを【희한하다】を使って表現しています。

字幕では「なぜか頭が痛いだけで気が晴れなかった」というような訳にになっています。「なぜか」の部分に【희한하다】の「不思議なことに」というニュアンスがちらっと入ってますね。

参考までに、『愛の不時着』で出てきた単語についてほかの記事でも紹介していますので、よかったら見てください。

いかがでしたでしょうか。

いろんな使い方ができる【희한하다】、本当に便利です。何か変わったもの、珍しいものを見たらすかさず【희한하다】を使ってみください!

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