ネイティブがよく使う韓国語表現【알아서 하다】をマスターする。

便利な表現

アンニョンハセヨ。韓国語好きのゆきーたです。

うちの子供たちは、まだ小さいので、手取り足取り何かをやってあげないとダメなことが多いです。仕方ないのですが、いちいち「ママ、ママ、これやって、これどうしよう」と言われると、ちょっとイラっとしてきて「自分のことは自分でしてよ」と言いたくなります。

今回、ご紹介する【알아서 하다】は、正にこの「自分のことは自分でやって」という気持ちを表現できる韓国語表現です。

たくさんの場面で使われていて、とっても便利な表現です、ぜひマスターしてください!

ネイティブがよく使う韓国語表現【알아서 하다】とは?

【알아서 하다】は、【알다】と【하다】で出来上がり

【알아서 하다】は、2つの動詞から成り立っています。

まず、【알아서】は、【알다】が基本形の動詞。「~して」という形の語尾【아/어 서】を付けて、【알아서】となっています。

【알다】には、いろいろな意味があり、代表的なところでは「わかる」「知る」とかでしょうか。ですが、【알아서 하다】【알다】は、「判断する」「わきまえる」という意味での使い方になります。

【하다】は、もうおなじみ単語。「~する」という意味です。

【알아서 하다】の基本の意味

なので、この2つの単語をくっつけると、「判断してする」「わきまえてする」という意味になります。

それをさらに意訳して、実際には「自分でちゃんとする」「自分で好きにする」「自分で適当にする」というニュアンスで使われます。

大事なのは「自分で」ということです。自分で決めて、自分で判断して・・・自分でやる。そこがポイントとなります。「自分が責任を持ってする」という意味になるのです。

ネイティブがよく使う韓国語表現【알아서 하다】の使い方

【알아서 하다】は、自分の意思を伝えるのか、それとも相手に指示するのか、お願いするのか、命令するのかで活用の形も、ニュアンスも少しずつ変わってきます。

それぞれのケースごとに活用の形や使い方を見ていきたいと思います。

「自分の意思を伝える」場合

活用の形

「自分で適当にやります」「自分で判断してやります」というニュアンスの場合には、語尾表現【ㄹ게요】を使います。

【하다】が【할게요】となり、【알아서 할게요】で完成です。

使い方

例えば、明日試験というのにまだ勉強していない息子と、そんな息子が心配な母親の会話です。

お母さん
お母さん

내일이 시험이잖아,

공부 안 해도 돼?

(明日、試験でしょ、勉強しなくていいの?

息子
息子

걱정하지 마세요.

제가 알아서 할게요.

(心配しないで。自分でちゃんとするから)

晩御飯のメニューを何にしようかと話している夫婦の会話。妻が「私が適当に決めてするわ」と言う時に、【알아서 하다】を活用します。

오늘 저녁에 뭐 먹고 싶어요?

(今日の夕食何食べたい)

아무거나 괜찮아요.

(なんでもいいよ)

그래요? 그럼, 제가 알아서 할게요.

(そう、じゃあ私が適当に決めてするわ)

その他、よく日本語でも「自分のことは自分でするから」って言いますよね。韓国語では、【자기 일】(自分の用事、仕事=自分のこと)という表現を使ってこう言います。

자기 일은 제가 알아서 할게요.

(自分のことは私がちゃんとやるから)

「相手に指示する」場合

活用の形

相手に「自分で判断してやってくれ」「自分で決めてやってください」と指示する場合の形です。形は2つあります。

1つは、普通のへヨ体。【알아서 해요】をそのまま相手に使っても大丈夫です

もしくは、「~してください」とい意味のある【세요】を付けて、【알아서 하세요】もよく使われます。

使い方

例えば、会社にて、ある問題についての課長と、部長の会話。部長は「課長に任せてしまえ~」と思ってます。

課長
課長

부장님, 이 문제 어떻게 하죠?

(部長、この問題どうしましょ)

社長
社長

그건… 과장님 알아서 하세요.

(それは・・課長の君が判断してやってください=やってくれ)

【세요】(~してください)という形を使うとしても、ニュアンスとしては「指示」なので、偉そうな感じはぬぐえません。

他にも、まだまだ例があります。

例えば、「どうしたらいい?」とやたらと聞いてくる人に対して、聞かれることに疲れた人はこう返します。少し突き放す感じがあります。

묻지 말고 알아서 하세요.

(聞かないで自分で判断してやってください=いちいち聞かないで)

いつでもなんでも自分の仕事を手伝って~と言ってくる同僚に一言もの申すぞという時は、先ほどご紹介した【자기 일】(自分のこと)を使って、こんな風に言うことも(やはり突き放す冷たい感じではあるので、使い方にご注意)できます。

자기 일은 알아서 하세요.

(自分の仕事は自分でちゃんとやってください)

お金の管理をきちんとするように促す際には【자기 돈】(自分のお金)という表現を使って。

자기 돈 자기가 알아서 하세요.

(自分のお金のことは、自分でちゃんとしてください=ちゃんと管理してください)

【~세요】は、訳としては「~してください」になりますが、やはり「指示」なので、ちょっと上から目線的なニュアンスです。その点、使用に要注意です。

「相手にお願いする」場合

活用の形

相手に「判断してやってください」「あなたの裁量でうまくやってください」とお願いをする場合には、【~아/어 주세요】(~してください)を使います。

【하다】の場合、【해주세요】になるので、【알아서 해주세요】で出来上がり。

使い方

いわゆる「丸投げ」状態。「もうおまかせしちゃいます!」といったニュアンスでの使い方です。

例えば、美容院に行って、ああだこうだ面倒なので、プロの美容師さんに任せちゃおうと思っている時の会話。

美容師さん
美容師さん

손님, 오늘 어떻게 해드릴까요?

(お客様、今日はどのようにして差し上げましょうか)

お客さん
お客さん

알아서 해주세요.

(お任せします)

何かを決めなきゃダメな時、いろいろ意見だすより、代表者の方の判断と対応にお任せするのが一番よいとなった時の会話。

ヒョヌさん
ヒョヌさん

여러분, 어떻게 생각하세요?

(皆さんは、どうお考えですか)

みんな
みんな

저희들은 잘 모르겠어요.

현우씨가 알아서 해주세요.

(私たちはよくわかりません。ヒョヌさんが、判断してやってください。おまかせします)

「相手に命令する」場合

活用の形

完全に「自分で判断しなさい」といい放つ場合の形は、へヨ体の【요】をとってしまうだけ。알아서 해】で完成です。

もちろん、【요】をとると、韓国語は一気にフランクになってしまうので、알아서 해】の形は親しい間柄での会話、上の人から下の人への会話・・・といった場面での使用に限ります。

使い方

「好きにしなさい」「自分のことは自分でやりなさい」という状況の時に使います。

自分のやりたい放題の息子。もう親としては、もう「好きなようにしろ」という投げやり状態に。そんな時の会話。

息子
息子

아빠, 난 음악하러 미국에 가고 싶어요.

(おやじ、音楽しにアメリカに行きたいよ)

父

그래.

(そうか)

그런데, 돈이 필요해요.

(でも、お金がいるんだけど)

그래, 알아서 해.

(そうかあ、好きなように自分でやれ)

優柔不断な友達との会話ではこんな感じで。

이 옷 살까? 말까?

어떻게 생각해?

(この服買おうか、どうしようか。

どう思う?)

난 몰라. 알아서 해.

(私はわかんないよ。

自分の好きなようにしたら)

ネイティブがよく使う韓国語表現【알아서 하다】の応用編

【알아서 하다】だけでも、「自分で判断してやる」「自分で決めてやる」という意味を含めて使うことができますが、さらに【하다】に、いろいろな単語を付けて使うパターンもあります。

よくセットで使われるのは、【판단】(判断)、【결정】(決定)、【선택】(選択)、【준비】(準備)などです。

알아서 판단하세요.

(自分でちゃんと判断してください)

제가 알아서 결정할게요.

(自分でちゃんと判断して、決めます)

알아서 선택하세요.

(自分でちゃんと判断して、選択してください)

제가 알아서 준비할게요.

(私が適当に準備しておきます)

他には、自分で自ら自発的に勉強をすることを、【알아서 하다】を使ってこういう風に表現したりもします。

알아서 공부해요.

(自分でちゃんと判断して勉強します=自ら勉強をします)

いかがでしたでしょうか。「自分で、責任をもって」というニュアンスで使える表現だというのがおわかりいただましたでしょうか。

相手に対して言う場合、状況により突き放す感じがしたり、おしつけたりする感じを持たれることもあるので、注意が必要です。

でも、「自分が自分で自分のことをやるから」と、自身の意思を伝えるのには、あまり制限もないですので、使いやすいかと思います。ドラマでもたくさん出てきます。ぜひ活用してみてください。

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