アンニョンハセヨ、韓国語好きのゆきーたです。
今回紹介するのは、副詞の【자꾸】。
韓国語の副詞でよく使うものといえば、【진짜】(本当に)、【아주】(とても)、【너무】(とても)、【조금】(少し)、【별로】(あまり)など有名どころはたくさんあります。
でも、そんな有名どころに負けず劣らず、本当によく耳にしたのがこの【자꾸】です。
発音が「チャック」なので、覚えやすく、しかも使い勝手が最高に良い単語の一つです。
ネイティブがよく使う韓国語【자꾸】とは?
基本の意味
簡単に言うと、【자꾸】は、頻度の多さを表現する単語です。
日本語に訳すなら、「しきりに」「しょっちゅう」「度々」]「何度も」「やたらと」「ひっきりなしに」というように、たくさんの訳し方ができます。
【자주】との使い分け
頻度の多さというと、ほかにも【자주】(しょっちゅう、よく)という有名単語があります。
【자주】も【자꾸】も、どちらも頻度の多さは同じ。「よく」という程度を表します。
でも、実際の使われ方のニュアンスとしては、【자꾸】は、良くない事ついての頻度の多さを表現することに多く使われています。
たとえば、「よく約束を忘れます」と言いたいときの文ですが、「約束を忘れる」ことは、良くない事なので、そういう場合には、【자꾸】のほうが自然な感じがするのです。
◎ 약속을 자꾸 잊어버려요.
(よく約束を忘れます)
⇒約束を忘れるのは良くないけど、よく忘れる・・・というニュアンスが感じられより自然。
〇 약속을 자주 잊어버려요.
(よく約束を忘れます)
⇒間違った文ではないけれど、ただ単純に「約束をよく忘れる」という事実だけを伝えているニュアンス。
ネイティブがよく使う韓国語【자꾸】の使い方
では、具体的に使い方を見ていきましょう。
シンプルに、同じことが繰り返し起こす様子を表現する時に使います。「しきりに」「やたらと」というニュアンスです。
電話が次々かかってくるような時、しかも、ちょっと迷惑だなあと感じている時は、この【자꾸】の出番です。
전화가 자꾸 걸려 와요.
(電話がしきりにかかってきます)
話しかけられて迷惑な時も、やはり【자꾸】です。
집중할 수 없으니까, 자꾸 말 걸지마!
(集中できないから、やたらと話しかけないで)
「イライラする」のも良くない事、なので、【자주】ではなくて、【자꾸】がぴったりです。
왜 자꾸 짜증이 나죠.
(なんでやたらとイライラするのかな)
あることが途切れず続く様子についてもこの【자꾸】が使えます。「ひっきりなしに」というニュアンスです。
「雨がずっと降る」ことについて、ちょっと嫌な気持ちがあるなら、【자꾸】がぴったりです。
자꾸 비가 와요.
(ひっきりなしに雨が降ります)
涙が途切れず出てくるのは、ちょっとよろしくはありません。なので、【자꾸】をつかって、「ひっきりなしに」というニュアンスを伝えましょう。
자꾸 눈물이 나요.
(ひっきりなしに涙が出ます)
「会えないのに、しきりに会いたい気持ち」・・・悲しいです。そんな時も、【자꾸】。
자꾸 보고 싶어요.
(しきりに会いたいです)
「買ってくれ」としつこくせがまれるの、嫌ですよね。そんな場合にも、やはり、【자꾸】で表現します。
자꾸 사 달라고 해요.
(しきりに買ってくれとせがみます)
いかがでしたでしょうか。ちょっとよくない事、ネガティブなことの頻度の多さを伝えるのには、この【자꾸】が本当によく使われます。【자꾸】ではなく、同じ頻度の程度を表す【자주】をつかってももちろん間違いではありませんが、「ちょっと困る」「嫌だなあ」という隠れた気持ちを【자꾸】を使って出せるのではないかと思います。ぜひ活用してみてください。