「通じやすい韓国語」のために、〇〇〇の発音には気をつけよう!

文法・発音

アンニョンハセヨ。韓国語好きのゆきーたです。

日本語ネイティブにとって、韓国語文法はそれほど難しくないとよく言われます。語順が一緒だし、「が」とか「は」の使い方も似ているし・・・

けれど、難しいのは発音! 

一言に発音といっても、日本語ネイティブが苦手な発音っていろいろありますよね。個人差はありますが、濃音とか、日本語にな母音とか、パッチムとか・・・

正しい発音をするのはすごく大切です。でも、あれも、これも気にしていたら、なかなか話せくなってしまうのも事実です。

そこで、私は自分が韓国語を教えている生徒さんには、3つのポイントだけを特に気を付けてくださいとお伝えしています。

この3つに気を付けていれば、「通じるきれいな韓国語」になるはず!というのが自論の私。

今日はその3つのポイントについて、ご紹介したいと思います。

母音の区別はしっかりと

韓国語学習者が、韓国の人と会話をした際に、「発音が変すぎて通じなかった」という経験をすることはあまりないと思います。

話しているのが、日本人であることが分かれば、相手もそれなりに理解してくれます。また、それなりに正しい文法で話していれば、よっぽどおかしくない限りちゃんと通じます。

でも、母音の区別をしっかりしているか、していないか・・・は「きれいな韓国語」かそうじゃないか、「聞きやすい韓国語」かそうじゃないかを判断する大事なポイントになると思います。

場合によって、母音の違いが誤解を招くこともあります。

例えば、地名。【신천동】と【신촌동】。どちらも、カタカナで表記するなら、「シンチョンドン」です。

けれど、母音が【어】を使う【천】なのか、【오】を使う【촌】なのかで、違う地名になってしまいまいます。これは極端な例ですが、時々こういう母音がはっきりしてなくて、相手に「どっちの音?」と確認されることはあります(私はありました)。

なので、母音の【어】【오】【여】【요】、【우】【으】、の使い分け意識は学習を始めたばかりの頃から、ずーっと持っていてほしいなあと、いつも韓国語を教えながら思っています。

【어】と【오】のコツ

日本人には、難解な【어】【오】の発音はこのように意識しましょう。

【어】:口を大きく縦に開けて、「オ」という。

【오】:口をすぼめて、「オ」という。

【여】と【요】の発音のコツ

【여】【요】も、【어】【오】と同じ感覚で区別しましょう。

】:口を大きく縦に開けて、「ヨ」という。

【요】:口をすぼめて、「ヨ」という。

慣れないうちは、この「口を大きく縦に開けて」というのが大変です。あごが疲れます。でも、「発音は訓練、訓練は裏切らない!」。頑張りましょう。

テキストの音読をする時に「ほかのところはとにかく、今日はこの【어】と【오】の区分に集中しよう」という意気込みで取り組んでいけば、必ずこの「口を大きく縦に開けて」を意識せずできるようになります。

【우】と【으】の発音のコツ

【우】【으】もなかなか手ごわいですが、しっかり区別して発音しましょう。

】:口をすぼめて(唇を突き出す感じで)、「ウ」という。

:口を横にひっぱるかんじで「ウ」という。

「口をすぼめる」のも「口をよこにひっぱる」のもはじめのうちは、大げさなぐらいでやっちゃってください。口の筋肉を使いまくり、筋肉に動きを覚えこます感じです。ある種の筋トレです。

パッチム「ん」の区別はしっかりと

母音の次は、パッチムです。これも日本語にない概念なので、手ごわいです。

たくさんの種類のパッチムがありますが、私が知り合いの韓国人に徹底的に区別を教え込まれたのが「ん」の音のパッチムです。

「『ん』なんてちゃんと区別しないでも、どうってことないでしょ」と思っていた私ですが、韓国語ネイティブとしては、「聞いてられん。もう、これはなんとかせねば」思ったのでしょう。根気よく練習に付き合ってくれました。とてもありがたい話です。

学んでみると意外に簡単。なので、ぜひぜひパッチム習い始めのことから意識をしてほしいと思います。

では、3つの「ん」のパッチム、【ㄴ】【ㅁ】【ㅇ】をみていきましょう。

【ㄴ】の「ん」

간, 만, 단・・のように使われるパッチム【ㄴ】。普段日本人が使ってる、日本語の「ん」に一番近いと思います。

しっかり発音するためには、舌を歯と歯の間に挟んで「ん」と音を出せば大丈夫です。

【ㅁ】の「ん」

감, 맘, 담・・のように使われるパッチム【ㅁ】。これも意外に簡単です。

口をしっかり閉じたまままで「ん」。なんとなく「ム」にも聞こえますが、絶対に「ム!」とはいっていけません。口を閉じて「ん」です。

【ㅇ】の「ん」

강, 망, 당・・のように使われるパッチム【ㅇ】。これは、私の知り合いの韓国語ネイティブに言わせると「日本人がもっとも苦手な発音だよね~」とのこと。

たしかに、意識しないと出せません。でも、意外にシンプル。

口を大きく開けて、「ん」と音を出せばいいのです。舌は、歯にも歯茎にもどこにもついていません。

要は、口はオープン、舌は宙ぶらりんの状態で「ん」。

いかがでしたが、3つの「ん」。それぞれ発声方法がかなり違うのがお分かりいただけましたか。

はじめのうちは、どれもオーバーなぐらい口を意識して動かしてみましょう。そうすれば、必ず慣れてきます。

イントネーションを気にしてみよう

そして、最後にイントネーションも忘れることができません。音の高い、低いや、流れなどは「通じる」「通じない」というよりも、より自然できれいに聞こえるためにはとっても重要な要素です。

実際、私のこれまでの経験からいっても、多少母音がきれいに発音できなくても、パッチムがパーフェクトではなくても、イントネーションの自然さでごまかせているなあと感じることも少なくありませんでした(もちろん、これは姑息な手段ではありますが・・・)。

イントネーションで濃音も攻略できる!?

1つ1つの単語には、高い、低いというのがありますよね。これは、日本語でも同じです。例えば、「橋(はし)」と「箸(はし)」の区別なんかが良い例です。

その高低の差が、韓国語の単語にも存在し、その差が「平音」「濃音」「激音」の区別に役立つとも言われています。

例えば、濃音(小さな「ッ」が入るような息がつまった音)は、高い音で発音される・・・など。

イントネーションはひたすら真似して練習をしよう

音の高い低い、強い弱い、そのような韓国人らしいイントネーションを身に着けるには、何よりも「真似をする」ことが大切です。

通訳訓練の世界では、「シャドーイング」と呼ばれていますが、聞こえてきた韓国語をそのまま繰り返す練習をするとしつこいぐらいすると、いかにも韓国人らしいイントネーションを身に着けることができます。本当におすすめです。お好きなドラマの主人公になりきって、主人公の口ぶりを真似てみるのも良いですよ。

全部で3つ、発音の際に気を付けてほしいなあと思うことをまとめてみました。

私は、いつも自分が教えている生徒さんには、「一度に3つまとめて気を付けるのは難しいので、まずは1つずつ気を付けていきましょう」というスタンスで、苦手な発音を克服するようにしています。

しつこいようですが、発音練習は筋トレと同じです。トレーニングは裏切りません。はじめは動かしすぎて痛かったあごや口の周りの筋肉が、トレーニングを通じて自然に動いてくれるようになりますので!

ぜひ参考にしてみてください。

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