ネイティブがよく使う韓国語【덜】をマスターする

便利な形容詞・副詞

アンニョンハセヨ。韓国語好きのゆきーたです。

本日、紹介するのは副詞の【】(トル)。

主に形容詞や副詞の前に使い、ある限度に満たないことを表す単語で、「いくぶん少なめに、控えめに、比較的~ない」という意味があります。

「より多く、もっと」を意味する副詞、【】の反対の意味と考えるとわかりやすいかもしれません。

こののような働きをする副詞が日本語には存在しないように思います。それだけに、この使い方にははじめ少し慣れが必要ですが、使いだすとやめられません。

ネイティブがよく使う韓国語【덜】とは?

どういう働きをするかというと、例えば、今日の天気が昨日ほど寒くないというような状況を説明するとき、日本語では単純に「今日は昨日ほど寒くありません」と否定文を使ってしまうと思います。

これを韓国語にすると、例えば、

오늘은 어제처름 춥지 않아요. 

(今日は昨日のように寒くありません)

というようにやはり否定文を使って表現することもできます。

でも、「寒いんだけど、昨日の寒さのレベルにまではいってない」というニュアンスを表すには、下の例文のように、このを使うとピタッとするのです。

오늘 어제보다 덜 추워요. 

(今日は、昨日よりいくぶん少なく寒いです)

⇒「寒いには寒いけど、昨日ほど寒くありません」という意訳ができます。

このだけで、「〇〇には満たないけれど」「〇〇よりはいくぶん少ない程度だけど」ということを伝えることができるのです。

例えば、【덜】【안】にかえて否定文にしてみると・・・

오늘 어제보다 안 추워요. 

(今日は、昨日より寒くありません)

「寒さ」を否定している文になってしまいます。

つまり、否定文は、完全ゼロを意味しますが、このは、ゼロではなく、何からの水準にみたってない、少し足りない程度を表すことができるという・・・なんとも便利な単語なのです。

ネイティブがよく使う韓国語【덜】の使い方

では、次に具体的な使い方をみていきます。

例えば、韓国の食堂などで辛さ控え目にしてほしい時によく使うのがこの文です。

덜 맵게 해 주세요. 

(辛さ控えめにしてください)

辛さの度合いゼロ・・ではなく、辛いには辛いけど、控えめの辛さにという要望を伝えることができます。

他には、こんな使い方も。

병원이 덜 붐비는 시간이 언제일까요?

(病院が比較的混んでいない時間はいつでしょうか)

また、【덜】は、「まだ完全な状態になっていない」というニュアンスでもよく使います。

まだ、熟しきっていない果物について、こんな風に表現します。

이 감은 덜 익었어요.

(この柿はまだ熟してません)

また、火が完全に通ってないお肉がについては、このように。

닭고기 덜 익었어요. 

(鶏肉がまだ煮えていません=鶏肉に火が完全に通っていません)

※例文に出てくる【익다】という動詞には、①熟する、②煮えるという意味があります。

ほかにも、生乾き状態の洗濯物について、こんな感じで表現できます。

옷이 덜 말랐어요.

(服が少なめに乾きました=まだ完全に乾いていません)

他にも、良い例文にキリがありません。例えばネット検索でこんなのをみつけました。

근육량이 많을수록 관절에는 무리가 덜 가요.

(筋肉量が多いほど、関節に無理が少なくいきます=関節に負担がかかりにくいです)

덜 일하고 더 행복하게 사는 법

(より少なく仕事して、より幸せに生きる方法)

돈에 관해 덜 걱정하는 법

(お金について少なく心配する方法=お金の心配を減らす方法)

どれも【덜】を付けることで、否定文を使わずきれいに表現できています。

単純な否定文ではなく、この副詞【덜】を使うことで表現できるといかにも韓国語らしい感じがして、ネイティブっぽさが出てきます。使い方もとっても簡単、ぜひ活用してみてください。

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